評 価
File No.
0001
製作年 / 公開日
1973年 / 1974年06月11日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジョージ・ロイ・ヒル
上 映 時 間
129分
公開時コピー
いっちょカモろうぜ!
ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン「明日に向かって撃て!」の名コンビ、
何を狙うか大物仕掛け人
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ロバート・レッドフォード
[as ジョニー・フッカー]
ポール・ニューマン
[as ヘンリー・ゴンドルフ]
ロバート・ショウ
[as ドイル・ロネガン]
チャールズ・ダーニング
[as スナイダー刑事]
アイリーン・ブレナン
[as ビリー]
レイ・ウォルストン
[as J・J・シングルトン]
サリー・カークランド
[as クリスタル]
チャールズ・ディアコップ
[as フロイド]
ダナ・エルカー
[as ポーク捜査官]
ディミトラ・アーリス
[as ロレッタ]
ロバート・アール・ジョーンズ
[as ルーサー・コールマン]
エイヴォン・ロング
[as ベニー・ガーフィールド]
ハロルド・グールド
[as キッド・ツイスト]
ジョン・ヘファーナン
[as エディナイルズ]
ジャック・キーホー
[as エリー・キッド]
ジェームズ・スローヤン
[as モットラ]
アーチ・ジョンソン
[as コムズ]
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あ ら す じ
1930年代のシカゴ。詐欺師の
ジョニー・フッカー
は、仲間の
ルーサー・コールマン
と共にある男から大金を騙し取る。ところが、その大金は実は組織の大物
ドイル・ロネガン
のものだった。ロネガンの報復によりルーサーが殺害され、フッカーは復讐を誓う。彼は賭博士の
ヘンリー・ゴンドルフ
を訪ね、彼らはロネガンを相手に一世一代の大博打を打つ計画を立てるのだった。
ゴンドルフの昔の仲間が次々と集まり詐欺の準備が着々と進む中、フッカーがFBIの
ポーク捜査官
に捕らえられてしまう。フッカーはゴンドルフを差し出すことを交換条件に解放されたため、彼はゴンドルフをだましながらロネガンをもだまさなければならないという、複雑な状況に追い込まれてしまう。さらに、フッカーが身を寄せていた女性は、実はフッカー抹殺のためにロネガンが送り込んだ凄腕の殺し屋だった。
さて、いよいよ大芝居の当日。実に巧妙な手口でロネガンを見事に引っかけたゴンドルフとフッカーだが、そこへゴンドルフ逮捕にFBIが踏み込んでくる。フッカーの裏切りを知ったゴンドルフは・・・・・。
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たぴおか的コメント
“Movie”のカテゴリのトップには、「サイトオープン以降に観た作品」と書いてはあるが、記念すべき第1号作品には、サイトをオープンする遥か前に遡り、学生時代に観た『スティング』を選んでみた。
これぞまさに“ザッツ・エンターテインメント”の極み。大学の文化祭でこの作品が上映されることとなり(ちなみに、『ルパン三世 カリオストロの城』との2本立て)、むしろルパンに惹かれて何の予備知識もなく単なる暇つぶしのつもりで観た作品だったのだが、そのあまりの面白さに以来映画館通いをすることになろうとは、夢にも思っていなかった。もちろん、ビデオはレンタルして何度も観たし、DVDも然り。それほど観ても、まったく飽きることがないという、その何度もの鑑賞に堪える面白さは、最近の傑作と呼ばれる作品では得ることができないだろう。学園祭でのほんの気まぐれがきっかけで、今こうして映画のWebサイトを作っている自分がいるわけで、逆にその気まぐれがなければこのサイトもなかったかと思うと、ひじょーに感慨深いものがある。アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、ミュージカル映画音楽賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞、音響賞の計7冠を達成していて、未だにたぴおか的シネマランキングの第1位を他に譲らない作品だ。
いきなり冒頭から、1930年代のノスタルジックな雰囲気に目を奪われる。当時のファッションがとにかくオシャレで、聞き慣れたテーマ曲と共にグイグイと映画の世界に引き込まれてしまう。そして、決して派手さはなく淡々と進むストーリーは、すべて最後の大トリックへの伏線で、彼らはロネガンのみならず観ている観衆をも見事に引っかけてくれて、その後味は爽快のひと言に尽きる。ちなみに、本国アメリカで封切りされた際に、製作者側の関係者が客の反応を観察していたら、フッカーが彼の裏切りを知ったゴンドルフに撃たれ、さらにはそのゴンドルフもFBIに撃たれてしまうのを観て、「私は楽しくなりたくて映画を観に来たのであって、こんな結末は・・・・」という不満を漏らしながら席を立った観客がいて、それを見た関係者はニンマリとほくそ笑んだとか。
若いロバート・レッドフォードに、ポール・ニューマンとロバート・ショウの円熟した老獪な演技がたまらない。そして、練りに練られた脚本の随所に仕掛けられた布石。おそらく最初に観た時には、何も感じずに見過ごしてしまうかも知れないが、二度目に観た時には、結果を知っているだけに、その布石が後々どういう意味を持つかがわかった時の爽快感がたまらない。以前、この映画のビデオを勧めた相手に、「絶対に2回は観るように」と念を押したことがある。後日、「実は最初は2度も観る気なんて全くなかったけど、1度観たらどうしてももう一度観ずにはいられなかった」という感想をもらい、アメリカの製作者同様にニンマリとほくそ笑んだ私だった。