評     価  

 
       
File No. 0008  
       
製作年 / 公開日   1987年 / 1988年02月20日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マイケル・ゴッドリーブ  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー   僕の恋人は 他人の前では人間をやめます!  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト    アンドリュー・マッカーシー [as ジョナサン・スウィッチャー]
 キム・キャトラル [as エマ・ヘジレ(マネキン)]
 メシャック・テイラー [as ハリウッド・モントローズ]
 エステル・ゲッティ [as クレア・ティムキン]
 ジェームズ・スペイダー [as リチャーズ]
 G・W・ベイリー [as フェリックス]
 キャロル・デイビス [as ロキシー]
 スティーブ・ヴィノヴィッチ [as B・J・ワート]
 
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あ ら す じ    どんな仕事に就いてもすぐクビになってしまうジョナサン・スウィッチャー。その彼が唯一精魂込めて作り上げたマネキンが、プリンス・デパートのウインドウに飾られていた。そして、プリンスの社長クレア・ティムキンを看板の落下事故から助けたことがきっかけとなり、彼もプリンス・デパートに勤務することになるのだった。
 ある夜、相棒でオカマのハリウッド・モントローズが帰って一人になったジョナサンの目の前で、マネキンが生きた女性に変身する。彼女はエマ・ヘジレ(エミー)と名乗り、なんと紀元前のエジプトからタイムスリップして来たとのことだった。エミーが人間でいられるのは、ジョナサンの前だけだった。その夜以来誰もいないデパートで、やりたい放題のエミーにハラハラしながらも、ジョナサンはエミーと過ごす時間にこの上ない喜びを感じるのだった。
 プリンスデパートは、ライバルのイラストラに押されて傾きかけていたが、エミーの助けを借りてジョナサンが次々と画期的なディスプレイを作り出していき、毎日ディスプレイの前には黒山の人だかりができるようになる。それに伴って次第にプリンスの業績は回復し、ついにははイラストラを逆転するまでに甦るのだった。
 それを快く思わなかったのが、プリンスの買収を画策していたイラストラのB・J・ワートだった。プリンスのウインドウ人気のおかげで逆に大幅に客を奪われたため、イラストラに勤務するジョナサンの恋人・ロキシーを使ったりと、あの手この手を駆使してジョナサンを引き抜こうとする。けれども、ジョナサンは決してイラストラになびこうとはしないために、ジョナサンが特に夢中になっているマネキンがあることを知ったB・Jは、プリンスからイラストラに寝返ったリチャーズと警備のフェリックスを使って、プリンスのウインドウからエミーを含めたマネキンを何体も盗み出すのだった。
 ジョナサンはエミーを追って、ハリウッドと共にイラストラへ殴り込むのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    キム・キャトラルの魅力あふれる演技がすべてと言っていい作品。決して飛び抜けた美女ではないのだが、その彼女が演じるマネキンのエミーは抜群に美しくてかつ愛らしい(今ではこの頃のスリムさが信じられないほど貫禄がついてしまったけど)。ジョナサンが恋に落ちたのも当然のごとく納得できる。そして、ジョナサンの恋人だったロキシーが、エミーとは逆に何の魅力もない俗物として描かれているから、なおさらジョナサンはエミーに傾倒していくのだ。
 脇役でオカマのハリウッドが実にいい味を出して作品に花を添えている。ちなみに『マネキン2』も製作されたが、同じプリンス・デパートを舞台にしているものの、2作を通して出演しているのはハリウッドただひとりだ。また、愛犬のランボーを連れてプリンスの夜警を務めるフェリックスが、アホな役柄に徹して演じているのがいい。スターシップのエンディングも大好きな曲で、老若男女を問わずお薦めできる、いや、是非観るようお勧めしたい作品だ。