評     価  

 
       
File No. 0010  
       
製作年 / 公開日   1996年 / 1996年08月03日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   チャールズ・ラッセル  
       
上 映 時 間   115分  
       
公開時コピー   全てを消すために、あの男がやってくる。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   アーノルド・シュワルツェネッガー [as ジョン・クルーガー]
ジェームズ・カーン [as ロバート・ドゥゲラン]
ヴァネッサ・ウィリアムズ [as リー・カレン]
ジェームズ・コバーン [as ベラー長官]
ロバート・パストレッリ [as ジョニー・カステレオーネ]
ジェームズ・クロムウェル [as ウィリアム・ドナヒュー]
ダニー・ヌッチ [as モンロー]
アンディ・ロマノ [as ハーパー国防次官]
ニック・チンランド [as カルデロン証人保護官]
マイケル・パパジョン [as シファー証人保護官]
ジョー・ヴィテレッリ [as トニー]
ロバート・ミランダ [as フレディアーノ]
ロマ・マフィア [as クラリー・アイザックス]
ゲリー・ベッカー [as モアハート]
 
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あ ら す じ    政府の証人保護官ジョン・クルーガーベラー長官から命じられた新たな任務、それは軍事企業サイレス社の国家反逆罪を暴くための証人リー・カレンを守ることだった。リーの勤務するサイレス社が最新型のEM銃を海外へ密売しようとしており、その証拠となるデータをコピーしFBIに渡したリーだったが、裁判の日に証言台に立つまでの護衛が必要だったのだ。
 ジョンは自分以外は上司ドゥゲランすら知らない場所にリーをかくまう。ところが、ドゥゲランは陰謀の黒幕であるハーパー国務次官の手下で、ジョンはドゥゲランに殺人の濡れ衣を着せられ指名手配されてしまう。
 まさに孤立無援の状態のジョンだったが、リーが証拠となるデータのディスクを1枚自らの保険として作っていた。しかし、ディスクの中身はサイレス社へ行かなければ見ることができない。以前殺されかかったところを助けたジョニー・カステレオーネの力を借りて厳重な警戒の中サイレス社に侵入し、EM銃がロシアン・マフィアに売られることを突き止めたジョンとリーだったが、脱出の際にドゥゲランにリーを人質として取られてしまう。ジョンはジョニーと共に、銃の取引現場を直接押さえるため、取引が行われようとしているジョニーの従兄弟トニーが仕切るボルティモアの港へ向かうのだった。
 ジョンの働きによって取引は阻止され、リーも無事救出された。そして、裁判当日。無事証言を終えたリーとジョンが車に乗り込むが、その途端車が爆破されてしまう・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この作品の公開当時は仕事の都合で京都に住んでいて、たまたま休日に中心街をうろついていたところ、たまたま上映していたのがこの作品。シュワちゃんが主演と知り、上映スケジュールもちょうど具合がよかった事もあって、完全に予定外の鑑賞となった。
 ジョニー宅で繰り広げられる冒頭のアクションのあまりの手際よさがで、まずは引き込まれる。そして、今回にシュワちゃんの役回りは政府の承認保護官なのだが、守る対象の証人リーを演じるヴァネッサ・ウィリアムズの、思わず保護欲をそそるような美しさがGood。余談だけど、彼女は髪をアップにしない方がいいと思う。また、シュワちゃんの上官・ベラーを演じるのがジェームズ・コバーン(懐かしい!)で、シュワちゃんの先輩ながら実は裏切り者のドゥゲランを演じるのがジェームズ・カーン。これ、意外にキャスティングが豪華な作品だったのだ。
 最大の見せ場は、何と言ってもジェット機からの脱出シーンで、もちろん本当にジェット機から飛び出したわけではなく、おそらくは撮影場所はスタジオ内、天井からワイヤーで吊されて、下からは強烈な送風機で煽られているといったところだろうが、映像の出来映えはなかなかのものだ。ただ、まるで片手間に片付けられたかのような動物園のワニだけは、もう少しちゃんとしたCGにしてもらいたかったし、そもそも、ワニは吠えないだろう(笑)。
 クライマックスではEM銃を両手に撃ちまくるシュワちゃんだが、実は見せ場はそこではなくて、宙づりのコンテナの上でドゥゲランとの肉弾戦だ。シュワちゃんは肩を撃たれていることに加えて、リーを守りながらと言うハンデが課せられているから、通常ならば相手にならないドゥゲランとの格闘シーンも緊迫したものになっている。ラストでは、結局ドゥゲランらを有罪にできずに見逃すしか術がない、と思わせておいて、あんな手段で片を付けるとは恐れ入った。リーから「彼らはどうなった?」と訪ねられての問いに、「列車で行った」と返すのは洒落が利いていて気に入っている。