評     価  

 
       
File No. 0012  
       
製作年 / 公開日   1986年 / 1987年03月21日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ランダ・ヘインズ  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー    

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ウィリアム・ハート [as ジェームズ]
マーリー・マトリン [as サラ]
パイパー・ローリー [as サラの母]
フィリップ・ボスコ [as Dr.カーティス・フランクリン]
アリソン・ゴンプフ [as リディア]
ジョン・F・クリアリー [as ジョニー]
フィリップ・ホームズ [as グレン]
ジョージア・アン・クライン [as シェリル]
ウィリアム・D・バード [as ダニー]
フランク・カーターJr. [as トニー]
 
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あ ら す じ    ジェームズはとある聾唖学校の教師として赴任する。子供たちに会話を教えるのだ。ある日彼は食堂で美しく気が強い女性サラに出会う。彼女は生まれた時からの聾唖者で優秀な生徒だったが、今は誰にも心を開かず学校の掃除をして働いていた。美しく賢いサラに惹かれたジェームズはなんとかサラの心を開こうとするが、いつも彼女はジェームズをはぐらかして決して本心を明かすことはなかった。しかし、ジェームズの真摯な態度にいつしか頑なな心は解きほぐされ、ふたりはお互いに愛し合うようになった。
 ジェームズと暮らし始めてサラは明るくなったように見えたが、心の中ではまだジェームズとの間にある垣根を乗り越えられずにいた。そして、ついにサラはジェームズが自分を聾唖者として哀れんでいる気持ちがあると、ジェームズはサラが言葉を学ぼうとしないと、今まで隠していた本心をお互い相手にぶつけてしまい、ふたりの間に亀裂が入ってしまう。サラはジェームズの元を飛び出し、実家に戻って仕事に就く。ジェームズは学校で生徒を教えるが、それまでの覇気を失ってしまっていた。ふたりはこのまま二度と元に戻ることはできないのだろうか?
 
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たぴおか的コメント    原題を直訳すると、「神の恵み少なき子供たち」・・・・・だと最初は思っていたが、実は「小さき神の子供たち」が正しいことを知った。「小さき神」とは、一体何を意味するのか、実に意味深長なタイトルだ。それはさておき、主演のマーリー・マトリンは実際に聾唖の障害を持っている。そして、本当に美しく気が強いサラ役には彼女以外にはあり得ないと思えるほどの適役だ。物語も単なるラブ・ロマンスに流れることなく、障害者の自立といった大きなテーマがこの作品に芯を通している。美しくて悲しく感動的な物語で、個人的にはもっと評価されるべきだと思う。アカデミー主演女優賞受賞作。