評     価  

 
       
File No. 0021  
       
製作年 / 公開日   2001年 / 2001年10月06日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   滝田 洋二郎  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   闇に交われ、光を解き放て。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   野村 萬斎 [as 安倍晴明]
伊藤 英明 [as 源博雅]
今井 絵理子 [as 蜜虫]
夏川 結衣 [as 祐姫]
宝生 舞 [as 瓜の女]
伊藤 英明 [as 源博雅]
萩原 聖人 [as 早良親王]
柄本 明 [as 藤原元方]
岸部 一徳 [as 帝]
小泉 今日子 [as 青音]
真田 広之 [as 道尊]
 
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あ ら す じ    人の世に魔物が混沌と存在した平安時代。時の帝の子で生まれたばかりの敦平親王の身に異変が起きる。世継ぎを巡る陰謀に加担した陰陽頭道尊の呪詛によるものだった。危機を感じた右近衛府中将源博雅は、当代きっての陰陽師安倍晴明に助けを求める。晴明は、式神の蜜虫や謎の女性青音とともに、道尊の呪を取り払うために立ち上がるのだった。
 晴明の妨害にあった道尊は、かつて時の帝に対する謀反の濡れ衣を着せられ処刑された早良親王の封印を解いてその怨念を身にまとい、物の怪を擁して平安の都を攻め滅ぼそうと企てる。そして、道尊に立ち向かった博雅は、自らが道尊へ放った矢によって殺されてしまう。晴明と博雅の二人が世を救う星だと告げる青音は、自らの命を博雅に移すよう晴明に申し出る。晴明の術により博雅は生き返り、青音はかつての恋人である早良親王とともに天に昇って行った。早良親王の庇護を失った道尊は、晴明に最後の決戦を挑むのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    原作者の夢枕貘は、野村萬斎をイメージして安倍晴明を書いたという。それだけに、萬斎以外は誰も晴明を演じられない、と感じるほどのはまり役。人を食ったような不貞不貞しさや物事に動じない様は見事というほかない。対する真田広之は萬斎を「静」とするならば「動」の演技で熱演している。このふたりが見事なだけに、博雅を演じた伊藤の拙さが余計に引き立ってしまっている。小泉は相変わらず演技達者だが、対する萩原の早良親王からは帝の弟という威厳も気品も感じられない。蜜虫を演じる今井絵理子の演技も「?」だが・・・・・可愛いから許す(笑)。