評     価  

 
       
File No. 0029  
       
製作年 / 公開日   1985年 / 1986年02月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マーク・L・レスター  
       
上 映 時 間   89分  
       
公開時コピー   許せない!!
奴らは、ただでは済まさぬ!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   アーノルド・シュワルツェネッガー [as ジョン・メイトリクス]
レイ・ドーン・チョン [as シンディ]
ヴァーノン・ウェルズ [as ベネット]
アリッサ・ミラノ [as ジェニー・メイトリクス]
デヴィッド・パトリック・ケリー [as サリー]
ビル・デューク [as コック]
ダン・ヘダヤ [as アリアス]
ジェームズ・オルソン [as フランクリン・カービー将軍]
ドリー・シュナイダー [as ローソン]
シャロン・ワイアット [as レスリー]
マイケル・デラノ [as フォレスタル]
ボブ・マイナー [as ジャクソン]
マイケル・アダムス [as ハリス]
ゲイリー・カルロス・セルバンテス [as ディアス]
チャールズ・メサック [as エンリケ]
 
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あ ら す じ    コマンドーのリーダーを引退し、山荘で娘のジェニーと平和に暮らしていたジョン・メイトリクスのもとへ、ジョンの上官だったフランクリン・カービー将軍が訪れる。彼はかつてのジョンの部下が次々と殺されていると告げ、部下を2人護衛に残していった。
 将軍が去って間もなくジョンの山荘が襲撃を受け、ジェニーが拉致される。後を追ったジョンは、死んだはずの部下ベネットに捕らえられてしまう。そして、ベネットのバックにはジョンの部隊が追放したバル・ベルデの元大統領アリアスアリアスがいた。アリアスはジェニーの命と引き替えにバル・ベルデの現大統領暗殺をジョンに命じるのだった。
 バル・ベルデ行きの旅客機に乗ったジョンは、離陸間もない機内から脱出する。ジェニー救出までのタイムリミットは、旅客機がバル・ベルデに着くまでの11時間。空港で出会ったシンディを脅して無理矢理協力させ、ジェニーの行く先を探るジョンたちは、ついに敵のアジトとなっている島を突き止めるのだった ・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ある別の作品(確か、『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』だったと思う)が目的で、ロードショーの2本立てをやっていた劇場に観に行ったのだが、目当ての作品が期待を大きく裏切ってつまらなかったのに対し、全く存在すら知らなかった『コマンドー』の方がはるかに面白かったという、まさに「瓢箪から駒」のような作品だった。とにかく無駄なシーンがないのと、下手にストーリーを複雑化するようなこともないストレートな作りのおかげで、ノンストップで繰り広げられるシュワちゃんの痛快無比なアクションを楽しめる作品になっている。
 現実離れしたストーリーと言ってしまえばそれまでだが、圧倒的なシュワちゃんの迫力とあの肉体を見せられると、不自然さを忘れてしまう。離陸間もないとは言え、旅客機からパラシュートもなしに飛び降りるシーンを筆頭に、銃砲店から火器を強奪したり、挙げ句は敵の本拠地に攻め入って、あれほどの大人数を相手にして全滅させたり。唯一のピンチと言えば、娘のジェニーを銃を持ったベネットに楯にされてしまうシーンくらいだが、それも単細胞かつ瞬間湯沸かし器のようなベネットの短気のおかげで、一対一の肉弾戦に持ち込んで事なきを得ている。
 その娘ジェニーを演じたアリッサ・ミラノが、文句なしに可愛い。そして、無理矢理メイトリクスに巻き添いを食わされたシンディ役のレイ・ドーン・チョンがコミカルな役柄で華を添えているから、全体的にバランスが取れた娯楽作に仕上がっているのではないだろうか。尺も89分と短いのだが、それがさらにアッという間に終わってしまい、後味もスッキリとした秀作だと言っていいと思う。