評 価
File No.
0031
製作年 / 公開日
1987年 / 1987年12月12日
製 作 国
アメリカ
監 督
ポール・マイケル・グレイザー
上 映 時 間
101分
公開時コピー
2017
年
人類は誰も生き残る事ができない殺人ゲームを始めた!
そして、遂にシュワルツェネッガーが挑戦する!
秒読み開始!ど肝抜く驚異の5大マスル・バトル!
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
アーノルド・シュワルツェネッガー
[as ベン・リチャーズ]
マリア・コンチータ・アロンゾ
[as アンバー・メンデス]
ヤフェット・コットー
[as ウィリアム・ラフリン]
リチャード・ドーソン
[as デーモン・キリアン]
ジム・ブラウン
[as ファイヤーボール]
ジェシー・ヴェンチュラ
[as キャプテン・フリーダム]
アーランド・ヴァン・リドス
[as ダイナモ]
マーヴィン・J・マッキンタイア
[as ハロルド・ウェイス]
ブロフェッサー・トオル・タナカ
[as サブゼロ]
バーナード・ガス・レスウイッシュ
[as バズソー]
ミック・フリートウッド
[as ミック]
カレン・リー・ホプキンス
[as ブレンダ]
スヴェン・トールセン
[as スヴェン]
エヒ・バンカー
[as レニー]
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あ ら す じ
21世紀、すべては国家の管理下に置かれ、TVでは罪人をハンターが追う「ランニング・マン」が人気を博していた時代。警官の
ベン・リチャーズ
は非武装の群衆への攻撃命令に背いたため、大量虐殺の濡れ衣を着せられ投獄されてしまう。
彼は獄中で知り合った
ウィリアム・ラフリン
と
ハロルド・ウェイス
とともに脱獄する。2人と別れ弟のマンションを訪ねたリチャーズは、弟の後に入居していた
アンバー・メンデス
を脅して国外逃亡を図る。しかし空港で逮捕されてしまい、連行された先はなんと「ランニング・マン」の司会者
デーモン・キリアン
の前だった。デーモンはリチャーズが刑務所から脱走するビデオを見て、リチャーズをランナーとして「ランニング・マン」に出演させようとしていたのだ。出演を拒否するリチャーズに対し、デーモンはラフリンとウェイスを人質に取って番組出場を強制する。やむなく承諾したリチャーズは、ラフリンとウェイスと共にハンターが待つエリアへと送り込まれてしまう。
一方、リチャーズ逮捕のニュースを見たアンバーは、そこに映された映像が嘘であることに気づき、放送局でリチャーズの大量虐殺の時のオリジナル映像素材を探すが、「ランニング・マン」のスタッフに捕まってしまう。そして、彼女もまたハンターに追われるリチャーズたちの元へと送られてしまうのだった ・・・・・。
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たぴおか的コメント
この作品の原作者リチャード・バックマンとは、あのスティーヴン・キングだ。私は原作を読んでいないのだが、この作品だけ観れば十分楽しめるレベルに仕上がっていると思う。いくら重罪人とは言え、TV番組でハンターたちと戦わせて、その死に様を観て喜ぶ観客たち。そんな番組のMCというだけで、画面では並ぶ者のいないヒーローのように振る舞いながら、裏では周囲のスタッフたちを奴隷さながらに扱うデーモン。まさに“世も末”とはこのことだ。
ハンターたちはそれぞれ武器を携えているのに対して、ランナーは素手。当然ながら誰もがハンターが勝つと信じて疑わないのだが、そんな状況に放り込まれたシュワちゃん演じるベン・リチャーズがどうやってハンターたちを倒して生き延びていくかが最大の見所で、一緒に送り込まれたラフリンとウェイスは彼に対するハンディキャップとなるわけだ。そして、さらにはTVが嘘をついていることを知ったアンバーまでが送り込まれてしまうというオマケまで用意されている。ちなみに、ランナーを追うハンターたちは、サブ・ゼロ、バズソー、ファイヤーボールと皆個性的でいかにも「強そう」という感じだが、唯一ダイナモだけは、やたらとド派手なコスチュームでオペラ歌手のような美声を披露するが、肉弾戦には全く弱そうだし、乗っている車が転倒しただけで「(番組を)カットしろ」なんて叫ぶような軟弱もの。挙げ句に番組外でアンバーと遭遇した時の格好といったら・・・・・それまでランナーたちに倒されなかったのが不思議なくらいだ。
ハンターたちがリチャーズを倒すと信じて疑わなかったデーモンが、最後の頼みの綱・ファイヤーボールまでもが倒されてしまい、観客はあろうことか次のバトルの勝者がリチャーズと言い出す始末で、視聴率は過去最高に盛り上がる反面、事態をどう収集すべきかと焦りまくるのを観るのは溜飲が下がる。そして、リチャーズに対してハンターになるよう持ちかけるのだが、当然リチャーズがそれに応じるはずもなく、その末路は・・・・・観てのお楽しみにしておくが、リチャーズの「気分スッキリ」という台詞通り、痛快この上ない結末だ。