評     価  

 
       
File No. 0035  
       
製作年 / 公開日   1999年 / 1999年10月30日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   M・ナイト・シャマラン  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   少年は死者を見ることができる。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ブルース・ウィリス [as マルコム・クロウ]
ハーレイ・ジョエル・オスメント [as コール・シアー]
トニ・コレット [as リン・シアー]
オリヴィア・ウィリアムズ [as アンナ・クロウ]
トレヴァー・モーガン [as トミー]
ドニー・ウォールバーグ [as ヴィンセント・グレイ]
グレン・フィッツジェラルド [as ショーン]
ミーシャ・バートン [as キラ]
M・ナイト・シャマラン [as Dr.ヒル]
 
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あ ら す じ    精神科医マルコム・クロウは、ある晩妻のアンナと自宅にいた時に、彼の過去の患者だった男に銃で撃たれてしまう。男は自殺し、この事件は彼の魂に深い傷を残したまま1年が過ぎた。
 妻アンナと言葉を交わすこともできずにいたマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした少年コール・シアーに出会う。彼の秘密とは死者が見えることで、彼はこの秘密を母・リンにも話せず、友達からも異常者扱いされて苦しんでいた。やがて、マルコムとコールは心を通わせるようになり、コールはついにマルコムに秘密を打ち明けた。死者は彼にいつも何かをさせたがっているというのだ。
 マルコムの助けを借りてコールは悩みを克服し、母リンにも秘密を打ち明ける。一方、妻アンナのことでまだ悩んでいたマルコムに対して、コールは「彼女が彼女が眠っている時に話しかけて」と助言するのだった。その晩、マルコムは眠り込んだアンナに話しかける。そして、彼女の寝言を聞き今まで気づかなかった恐るべき事実を突如理解したのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    タイトルの意味はもちろん「第六感」。日本では視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚が五感で、その五感以外で感じるものが第六感なのだが、日本と同様に英米にも“SIXTH SENSE”という言葉が存在することは知らなかった。ハーレイ・ジョエル・オスメント君が扮するコール少年の第六感は、死者が見えるという特異な感覚で、そのためにカウンセリングが必要となり、担当したのがブルース・ウィリス扮するマルコムだ。この作品の特徴は、何気ないシーンに巧妙な仕掛けが施してあり、最初観た時には何も疑問を感じることはないのだが、ラストの結末を知って改めて振り返ってみると、その意味に気づくはずだ。だから、結末を知った後でもう一度観てみて欲しい。
 この作品には『スティング』のような大どんでん返しが用意されている。が、後味が爽快な『スティング』と異なり、観ている者はおそらくマルコム同様にその真実に打ちのめされるだろう。ある意味怖い作品ではあるが、ただそれだけでは終わらない。M・ナイト・シャマラン監督作品のうち、唯一これだけは観る価値がある作品だと私は思う。是非オススメしたい作品のうちのひとつだ。