File No.0055
製作年/公開日 1999年 / 1999年12月 製  作  国 フランス / アメリカ
監      督 リュック・ベッソン 上 映 時 間 157分
公開時コピー  逃げない。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ミラ・ジョヴォヴィッチ [as ジャンヌ・ダルク]
 ジョン・マルコヴィッチ [as シャルル7世]
 ダスティン・ホフマン [as ジャンヌの良心]
あ ら す じ  15世紀、英仏百年戦争下のフランス。小さな農村に生まれた信仰深い少女ジャンヌは17歳を迎えて神の声を聞き、シノンの城で王太子シャルルに謁見。自分は神の使者だと語るジャンヌに、王太子は軍を率いることを許す。白い甲冑に身を固めたジャンヌはデュノア伯ジャンらが待つ前線で兵士を鼓舞し、見事に勝利に導いた。英国軍との激戦のさなか、ジャンヌは矢に胸を貫かれながらも命をとりとめ、ついに無血で英国軍を退却させたのだった。
 この勝利で王太子はシャルル7世として即位。その間もジャンヌは進撃を続けたが、彼女の人気を快く思わない者たちが彼女を裏切り敵に売ろうとしていたため、軍は疲弊してしまう。そして、ジャンヌは国内の敵であるブルゴーニュ派の手中に落ちて、囚われの身となってしまう。異端審問にかけられ、一度は改悛の宣誓書を書かされたジャンヌだが、やがて良心が打ち勝ち、彼女は宣誓を拒否する。こうしてジャンヌは、1431年ルーアンで火刑台に上り、19歳の生涯を閉じるのだった。
たぴおか的コメント  イングランド王エドワード3世がフランスにおける数々の利権を我が物にするためにフランス王位を主張したことに端を発した英仏100年戦争と、その中で短い生涯を全うした聖女ジャンヌ・ダルクを、ベッソン監督が独自の味付けで映像化した作品。誰が悪くて誰が正しいなどということはない、ただただ「神」などという概念にすぎない存在のために剣を取り若い命を散らしていった女性がひとりいたという、悲しい物語だ。もしも神が存在したならば、決してジャンヌを見殺しにはしなかっただろう。そう、「神は死んだ」のだ。