評     価  

 
       
File No. 0059  
       
製作年 / 公開日   1995年 / 1996年07月  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   テリー・ギリアム  
       
上 映 時 間   130分  
       
公開時コピー   み・ん・な・消・え・る  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   ブルース・ウィリス [as ジェームズ・コール]
マデリーン・ストウ [as キャサリン・ライリー]
ブラッド・ピット [as ジェフリー・ゴインズ]
クリストファー・プラマー [as ゴインズ博士]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    20世紀末に突如発生した謎のウイルスにより人類の99%が死に至り、21世紀初頭の人類は汚染された地上を捨て地下での生活を余儀なくされていた。そのウイルスを探るトラベラーに、服役中の囚ジェームズ・コールが選ばれる。人類滅亡の元凶と見られる"12モンキーズ"という名称を教えられたコールは96年の世界に旅立つが、機械の故障か90年のフィラデルフィアに来てしまった。その不審な言動から彼は逮捕され、精神病医学者のキャサリン・ライリーの立会いの下精神病院に入れられた。脱走騒ぎを起こしたコールは21世紀に戻されるが、報告を終えると再び過去の世界への旅を命じられる。
 本来の目的地である96年の世界に到着したコールは再びライリーの前に現れ、彼女を伴いフィラデルフィアへ向かう。そして、"12モンキーズ"とは90年に精神病院で知り合ったジェフリー・ゴインズの主宰する過激な環境保護団体で、彼の父親は世界的な細菌学の権威ゴインズ博士であることを知る。しかし、いつしかライリーを愛していたコールは任務を捨て、彼女とこの世界で生きていくことを決意する。2人は変装して空港に向かう途中、"12モンキーズ"が環境保護アピールのため動物園から動物たちを逃がしたニュースを聞き、"12モンキーズ"はウイルスと無関係だったことを知る。だがその直後、ライリーが空港でゴインズ博士の助手の男を目撃し・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    それとは知らず、自らが死ぬ光景を目撃してしまったコール。ウイルスを調べる目的で過去に派遣されたコールがとった行動は、ライリーと共に生きるためにウイルスの散布の阻止だった。それは歴史をねじ曲げる行為であり、タイム・トラベルでは厳禁とされる行動なのだが、しかし歴史から見れば彼のその行動は実は必然だったというお話。おそらくは好き嫌いがハッキリ分かれる作品だろうと思う。全編を通して映像が暗い中、ブラピの文字通りキレた演技は光る。そして、コールの最後の時の変装や服装を含め、この作品の構成自体にある種のユーモア感を覚えた。秀作。