評     価  

 
       
File No. 0061  
       
製作年 / 公開日   1999年 / 1999年12月25日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ピーター・ハイアムズ  
       
上 映 時 間   122分  
       
公開時コピー   千年紀《ミレニアム》最後の衝撃〜人類の未来をかけた運命の4日間〜  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   アーノルド・シュワルツェネッガー [as ジェリコ・ケイン]
ガブリエル・バーン [as 男(サタン)]
ロビン・タニー [as クリスティン・ヨーク]
ケヴィン・ポラック [as ボビー・シカゴ]
CCH・パウンダー [as マギー・フランシス巡査]
デリック・オコナー [as トーマス・アキナス]
レイナー・ジャッド [as クリスティーンの母]
ミリアム・マルゴリエス [as マベル]
ウド・キール [as 司祭]
ヴィクター・ヴァーナード [as アルビノ]
ロッド・ステイガー [as コヴァック神父]
 
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あ ら す じ    1999年。千年が終わり、サタンが牢から解き放たれる年。警備会社で働くジェリコ・ケインは株屋のガードを担当したことから、事件に巻き込まれる。この株屋にはサタンが憑依しており、大晦日の夜に選ばれた処女と交わり人類を滅亡へと導くという。ジェリコは株屋を襲撃した神父を調べ、クリスティーン・ヨークにたどり着く。
 サタンとの交わりを防ぐためにバチカン教会は彼女を亡き者にしようとするが、彼らからクリスティーンを救い出す。しかし、サタンの魔の手はすでにクリスティーンのすぐそばまで伸びていた。クリスティーンをかくまった教会もサタンに襲われ、ジェリコは彼女を連れて逃げ出す。ところが、サタンに操られた親友のボビー・シカゴにクリスティーンを奪われてしまう。
 大晦日の夜、いよいよサタンの交わりの時が近づく。ジェリコは儀式の最中にクリスティーンを奪い、地下鉄の車両でかろうじてさたんを振り切ると、教会へ逃げ込む。そして、サタンがクリスティーンと交わることができる時間も残りわずかとなった時、ついに本性を現したサタンが教会に現れと、ジェリコの体に憑依してしまう。サタンの意志と自らの良心の葛藤に苦しむジェリコは、果たして・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    シュワちゃんが手術から復帰した第一作。どういう経緯だったかは忘れたが、前売り券を無料で手に入れて、2回続けて観た記憶がある(その当時は完全入替制なんかじゃなかったから)。『プレデター』ではエイリアンを死闘の末に倒したシュワちゃんにとっては、もはや地球人はおろかエイリアンも敵ではないということなのか、今度の敵はなんとサタンとは恐れ入った。そして、『プレデター』も結構怖かったが、さすがに悪魔が相手となると、ホラー映画を観ているようで、これまた違った意味での怖さがあった。
 とは言うものの、サタンを演じる俳優によっては、下手をするとコメディになりかねない内容だが、ガブリエル・バーンが好演してくれているおかげで、作品が引き締まっているようだ。クリスティーンを演じたロビン・タニーも、最近ではあまりスクリーンでは見かけなくなったが、この当時はまだふっくらしていて今よりもずっと魅力的だった。
 相手がさすがに悪魔だと、いくら銃で撃とうが何をしようが死ぬわけがない。しかも、何をされても痛そうな表情ひとつ見せない(当たり前だけど)のに対して、逆にシュワちゃんの方がいいようにあしらわれて、観ていて痛〜いシーンが満載だ。クライマックスではさすがのジェリコも神に助けを求めるのだが、その気持ちがよくわかる。悪魔がいるのだから、神が現れてもおかしくないのだが、結局神は何ら助けの手を差し伸べてもくれず、あの結末はちょっと衝撃的。さすがの悪魔も実体がなければクリスティーンと交わることができず、人間の体に憑依せざるを得ないというのが、唯一の弱点と言えば弱点なのかもしれない。