【
File No.0077
】
製作年/公開日
1998年 / 1999年02月06日
製 作 国
日 本
監 督
石井 克人
上 映 時 間
107分
公開時コピー
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
キ ャ ス ト
浅野 忠信
[as 鮫肌黒男]
小日向 しえ
[as 桃尻トシコ]
岸辺 一徳
[as 田抜政二]
我修院 達也
[as 山田正一]
鶴見 辰吾
[as フクダミツル]
島田 洋八
[as ソネザキ道夫]
あ ら す じ
とある田舎町の郵便局で強盗事件が発生した。そこに居合わせたホテル従業員の
トシコ
は、強盗に撃たれた男を介抱する。それから2年後、叔父
ソネザキ
の経営するホテルで働いていたトシコは、退屈な日々と偏執狂的に彼女を束縛する叔父に訣別しようとホテルを脱出する。ところが、そんな彼女の前に組織の金を横領し逃亡している
鮫肌
が現れ、彼女は巻き込まれるように彼と一緒に逃げるハメになってしまう。ふたりを追うのは、組織の幹部
田抜
や会長の孫
フクダ
たち。また、ソネザキに雇われた殺し屋の
山田
も、鮫肌を殺しトシコを奪い返そうとふたりの後を追っていた。そんな連中に追われる極限状態の逃亡生活の中で、やがて鮫肌とトシコは互いに惹かれ合っていく。
トシコと海外逃亡を企てる鮫肌は、知り合いの塩田の元で偽造パスポートなどを入手するが、塩田は鮫肌の先輩沢田と通じており、連絡を受けた沢田がトシコを連れ去ってしまう。ところが、沢田は何を思ったのかせっかく拉致したトシコを逃がしてくれるのだった。一方、てっきりトシコが組織に捕まったと思った鮫肌は、彼女を奪い返すべく田抜らが滞在するプチホテルへ乗り込むが、逆に捕まり私刑を受けることに。しかしそこへ、トシコを連れて山田が戻ってきた。そして、鮫肌に惚れてしまっていた山田は、組織から鮫肌を助けようと銃を発砲。それをきっかけに激しい銃撃戦が展開され、次々と人が死んでいく中、鮫肌とトシコだけが生き残るのだった。と、そこで鮫肌は2年前のことを想い出す。沢田と組んで郵便局強盗をした時、強盗に撃たれたふりをして倒れた鮫肌を親切に介抱してくれようとしたのが、トシコだったということを。
たぴおか的コメント
登場人物が誰ひとりとしてまともな人間がいない中、この物語を最大限に面白くしてくれているのが我修院達也演じる殺し屋の山田。郷ひろみのモノマネしかなかった若人あきら時代とはうって変わって、強烈な個性を演じている。そして、岸辺一徳や鶴見辰吾らと相俟って、退屈な邦画とは根本的に違う、感性だけで楽しめる「ジェットコースター・ムービー」を作りあげてくれている。ただ、人によって好き嫌いは分かれると思うので、万人にお勧めできるとは言い難い作品だ。