評     価  

 
       
File No. 0099  
       
製作年 / 公開日   1985年 / 1985年06月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ピーター・ウィアー  
       
上 映 時 間   113分  
       
公開時コピー   守ってやりたい
この少年、この美しき女。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ハリソン・フォード [as ジョン・ブック]
ケリー・マクギリス [as レイチェル]
ジョセフ・ソマー [as シェイファー副本部長]
ルーカス・ハース [as サミュエル]
ジャン・ルーブス [as イーライ・ラップ]
アレクサンダー・ゴドノフ [as ダニエル・ホフライトナー]
ダニー・グローヴァー [as マクフィー]
ブレント・ジェニングス [as カーター]
パティ・ルポーン [as イレーヌ]
アンガス・マッキネス [as ファーギー]
フレデリック・ロルフ [as シュトルツフス]
ヴィゴ・モーテンセン [as モーゼス・ホフライトナー]
 
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あ ら す じ    ペンシルヴァニア州で、厳格な規律に従って17世紀の生活を送るアーミッシュたち。レイチェルは6歳の息子サミュエルを連れ、村から妹の住むボルチモアに旅する決心をした。ところが、フィラデルフィア駅でトイレに入ったサミュエルが、殺人事件を目撃してしまう。
 フィラデルフィア警察のジョン・ブック警部は、サミュエルから事情を聞き出すため、彼ら母子を署に案内し容疑者の確認を求めた。そして、署内を歩き回ったサミュエルが麻薬課長マクフィーの新聞の切り抜き記事を見つけ、彼が犯人だとブックに告げる。早速、そのことを副本部長シェイファーに伝えるジョン。しかし、自分のアパートに戻ったところをマクフィーに撃たれて負傷し、シェイファーもマクフィーの仲間であることに気づく。サミュエルとレイチェルに出発の準備を促し、2人をアーミッシュの村に送り届けるジョンだったが、傷が悪化して意識を失ってしまう。
 レイチェルの父が呼んだ療法師のおかげで、数日後ジョンは傷から回復する。そして、農場での手伝いを申し出て、次第にアーミッシュたちの生活に馴染んでいく。そうした日々を送るうちに、ブックはレイチェルと心を通わせるようになるが、2人が結ばれるためにはジョンがアーミッシュとして生きて行くかレイチェルが教会から追放されるかの二者択一しかなかった。一方、ジョンの居場所を突き止めたシェイファーらが、ジョンを亡き者にするためにアーミッシュの村へと向かっていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ストーリーはごく単純だが、アーミッシュという特異な文化を持つ母子を目撃者に仕立て、さらにはジョンとレイチェルの心情を描き込むことで、単なる刑事物というカテゴリーには収まりきらないドラマに仕上がっている。「目は口ほどに物を言う」という言葉があるが、レイチェル役のケリー・マクギリスという女優は、その典型的な見本のような演技ができる人で、レイチェルは劇中でもセリフが少ないが、それ以上に目や表情で感情を表現するのが巧い。
 2人が別れるシーンではお互いに一言も話さないが、それがかえって言葉にすれば陳腐化してしまいそうな別れの場面を見事に昇華させているように感じた。