評     価  

 
       
File No. 0123  
       
製作年 / 公開日   1967年 / 1968年06月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マイク・ニコルズ  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   「ベン!」と叫ぶ
ラストの彼女
あの感動をあなたの青春に捧げます
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ダスティ・ホフマン [as ベン・ブラドック]
キャサリン・ロス [as エレイン・ロビンソン]
アン・バンクロフト [as Mrs.ロビンソン]
マーレイ・ハミルトン [as Mr.ロビンソン]
ウィリアム・ダニエルズ [as Mr.ブラドック]
エリザベス・ウィルソン [as Mrs.ブラドック]
バック・ヘンリー [as ルームクラーク]
ブライアン・エイヴリー [as カール・スミス]
ウォルター・ブルック [as Mr.マクガイア]
ノーマン・フェル [as Mr.マクレリー]
アリス・ゴーストリー [as Mrs.シングルマン]
マリオン・ローン [as Missデウィッチ]
エドラ・ゲイル [as バス上の女性]
 
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あ ら す じ    勉学もスポーツも優秀な成績で大学を卒業したベンジャミン・ブラドックは、将来に対する不安で苛立っていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催し、いたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、Mrs.ロビンソンが追いかけてきた。彼女は強引にベンジャミンを家まで送らせ、彼の前で裸になって彼を挑発するが、Mr.ロビンソンの帰宅によって事なきを得るのだった。
 しかし、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後彼は自分の方からMrs.ロビンソンにデートを申し込む。そして2人は、しばしばホテルで会うようになった。しかし、この2人の関係はMrs.ロビンソンの娘エレーンが学校休みで戻ってから転機を迎える。両親の勧めで初めは不本意ながらエレーンとつき合ったベンジャミンだが、次第に本気でエレーンを愛するようになる。そんなベンジャミンをMrs.ロビンソンは、娘とつき合ったら自分との関係をバラすと脅迫する。しかし、夫人からエレーンに明かされる前にベンジャミンは自ら夫人との関係をエレーンに打ち明けてしまう。
 ショックを受けたエレーンは、バークレーの学校へ戻った。そのエレーンをベンジャミンは追う。だがそこには、エレーンに結婚を申し込んでいるカール・スミスという医学生がいた。それでもベンジャミンはエレーンに結婚を申し込むが、時すでに遅く、エレーンとカールの結婚式が挙行されることになった。式がクライマックスに達した時、遅れて駆けつけたベンジャミンが飛び込んできた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    1960年代に青春を過ごした人たちにとっては、バイブルともいえる作品・・・・・らしい。ジャンルはいわゆる「青春映画」に属するのだろうけど、今観ても内容は結構生々しく、まして日本でこの作品が公開された68年当時には、結構ショッキングな内容だったのではないかと思える。ちなみに、くれぐれもお断りしておきたいのは、私がこの作品を観たのは確かに劇場だが、決して68年の公開当時ではないので、誤解のないように(笑)。
 ダスティン・ホフマンは背は小さくて顔はデカく、武田鉄矢を彷彿とさせるものがあって個人的にはあまり好きではないが、それは作品の評価には関係ないこと。この作品で忘れてはならないのがサイモン&ガーファンクルの“サウンド・オブ・サイレンス”や“ミセス・ロビンソン”等の名曲だ。美しくてどこか物寂しいハーモニーが、青春時代の甘酸っぱい記憶をくすぐるのではないだろうか。