File No.0128
製作年/公開日 1999年 / 2000年04月 製  作  国 アメリカ
監      督 ソフィア・コッポラ 上 映 時 間 85分
公開時コピー  ヘビトンボの季節に逝ってしまった5人姉妹。  僕たちは残された思い出の破片をかき集める。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ジェームズ・ウッズ [as リズボン氏]
 キャスリーン・ターナー [as リズボン夫人]
 キルステン・ダンスト [as ラックス・リズボン]
 ジョシュ・ハートネット [as トリップ・フォンティーン]
 ハンナ・ハル [as セシリア・リズボン]
あ ら す じ  数学教師のリズボン氏と敬虔なクリスチャンのリズボン夫人の間には、5人の美しいティーン・エイジャーの娘たちがおり、近隣の少年たちは皆、彼女らに憧れていた。ところが、空にヘビトンボが飛び交う6月のある日、末娘のセシリアが手首を切り自殺を図る。命に別状はなかったものの、自らの快気祝いのパーティー中に、今度は2階の窓から身を投げて命を絶ってしまう。
 セシリアの死という傷を負った姉妹は、プレイボーイのトリップからの誘いで学園祭に出かけることになり、喜びを隠しきれない。しかし、4女のラックスはたががはずれたように酒を飲み、煙草をふかし、挙げ句にトリップと過ちを犯し朝帰りしてしまう。母リズボン夫人は娘の不始末に激怒し、姉妹たちを家に閉じ込め学校へも行かせない。外界から隔離された少女たちと、何とかコンタクトしようとする少年たち。そして、ある夜姉妹からの合図でリズボン宅へ忍び込んだ少年たちは、そこで驚くべき光景を目撃するのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  監督は、巨匠F・F・コッポラの娘でこれがデビュー作となるソフィア・コッポラ。思春期の少女たちが、ある時間を生きそして散っていった、そんな一瞬を美しく切り取って見せてくれる。揺れ動く儚くも微妙な彼女たちの心のバランスが、末妹の死によって大きく崩されたのではないだろうか。彼女たちにとって、生命の重さとはどれほどの価値を持ち得たのか?あまりに命の尊厳を無視した彼女たちの行動に腹立たしさを感じた。ラックスが最後に振り返り力無い笑みを送る、その表情にすべてが象徴されている気がする。