製作年/公開日
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1975年 / 1976年04月
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製 作 国
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アメリカ
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監 督
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ミロス・フォアマン
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上 映 時 間
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129分
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公開時コピー
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一羽は東に 一羽は西に 一羽はカッコーの巣の上を 飛んでいった・・・・・
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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ジャック・ニコルソン [as ランドル・P・マクマーフィ]
ルイーズ・フレッチャー [as ラチェッド婦長]
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ウィル・サンプソン [as チーフ・ブロムデン]
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あ ら す じ
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1960年代。刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入ったマクマーフィ。そこは完璧な管理体制によって統率された世界だった。彼はそんな体制に反感を覚え、一見粗野で乱暴な行動によって規律を次々と破っていき、いつしか他の患者たちに受け入れられていく。インディアンの大男で聾唖者のチーフも、マクマーフィだけには頑なな心を開くようになった。しかし、それによって婦長のラチェッドとの間に、埋めることのできない溝ができていくのだった。
ある夜マクマーフィは脱走を計画する。ところが、仲間の女性2人を誘い入れ、患者たちと共に別れの乱痴気パーティを始めたために、寝過ごして朝を迎えてしまう。マクマーフィは脱出を試みるが、その時看護婦の悲鳴が響く。女性と一緒にベッドで寝ているのを発見されラチェッドに責められた患者ビリーが自殺してしまったのだ。怒ったマクマーフィはラチェッドをあわや絞め殺しそうになったのだが・・・・・。
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たぴおか的コメント
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カッコーは他の鳥の巣に卵を産む。卵から孵ったヒナは、他の卵をすべて巣から落としてしまい、自分がその鳥の唯一のヒナであるかのようにして育てられる。果たしてカッコーはマクマーフィなのか、それとも彼の意志を受け継いだチーフなのか?患者を「患者」としてしか扱わないラチェッド、対してあくまで自分と同じ人間として接したマクマーフィ。いずれが正しくいずれが誤っているという訳ではなく、2人の対立はそのまま人間社会とそこにおける個人の尊厳という対立構造を浮き彫りにしている。ラストシーンは希望に溢れるが、それでいてあまりに悲しい。
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