評     価  

 
       
File No. 0144  
       
製作年 / 公開日   1980年 / 1981年02月  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マイク・ホッジス  
       
上 映 時 間   111分  
       
公開時コピー    「フラッシュ」GO!地球の危機だ!!
 数千のホークマン《鷹人間》が飛び交うスーパー・スペース・アドベンチャー
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   サム・ジョーンズ [as フラッシュ・ゴードン]
メロディ・アンダーソン [as デール・アーデン]
マックス・フォン・シドー [as ミン皇帝]
オルネラ・ムーティ [as プリンセス・オーラ]
ハイアム・トポル [as ハンス・ザーコフ]
ティモシー・ダルトン [as バーリン王子]
ブライアン・ブレスド [as ヴォルタン王子]
マリアンジェラ・メラート [as カーラ]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    地球に異常気象が発生した。元NASAの科学者ハンス・ザーコフ博士はやがて月が地球に衝突するという恐るべき事実を予測し、原因が惑星モンゴから発信されている放射線であることを突き止める。その頃、たまたま小型飛行機に乗り合わせたフットボールのヒーローフラッシュ・ゴードンと記者のデール・アーデンは、異常気象に巻き込まれザーコフの研究所に不時着する。助手に逃げられたザーコフは、助手の代わりにフラッシュとデールを自作のロケットに乗せ、モンゴ星を目ざして飛び立つのだった。
 モンゴ星には数々の王国があり、それらすべてを治めていたのがミン皇帝だった。フラッシュはミンによって処刑されるてしまい、デールはミンの妾にされそうになる。しかし、ミンの娘オーラがフラッシュを蘇生させ、デールはザーコフによって助け出される。フラッシュとオーラは、ツリーマンの王国アーボリアを訪れバーリン王子に助けを求める。しかし、バーリンはフラッシュを殺そうとし、逃げ出したフラッシュは彼を追ったバーリンと共に、ホークマンに捕まってしまう。
 ホークマンのヴォルタン王子はモンゴの法に則りフラッシュとバーリンを決闘させるが、これがきっかけでバーリンはフラッシュの味方となる。そして、最後まで渋っていたヴォルタンも、フラッシュやバーリンと協力してミンを倒す決意をするのだった。フラッシュ率いる反乱軍はついに蜂起し、ついにミンを倒す。そして、新しい王位にはバーリンが就き、ヴォルタンが総司令官に就任。平和に暮らすと誓う新モンゴ帝国だったが・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    この作品の音楽を手がけるのはあのQueenで、そのせいかどうしてもイギリス作品に思えて仕方ないのだが、アメコミが原作のれっきとしたアメリカ映画だった。今改めて観てみると、CGを駆使したハイテク映像に見慣れた目にとっては、あまりにも映像が稚拙に映ることは否定できない。ザーコフ博士のロケットの内部など、笑っちゃうくらいチャチで、しかも誰かがペダルを踏まないと発射できないだなんて、いくら無理矢理フラッシュをモンゴ帝国へ連れて行くためとはいえ、涙ぐましいまでの苦肉の策だとしか思えない。
 ただ、ストーリーはいかにもアメリカン・コミックといった感じの大味なものだが、ストーリーが単純だけに逆にフラッシュの活躍にワクワクさせられることは間違いない。そして、ヒーロー物にはつきもののヒロインだが、デールを演じたメロディ・アンダーソンの美しさには目を見張るものがある。その他共演者達も個性派揃いで、ミン皇帝を演じたマックス・フォン・シドー(死ぬ間際の額に浮き出た血管は迫真もの)、後にジェームズ・ボンドに抜擢されたティモシー・ダルトンらが盛り上げてくれている。
 気になるのは、この作品の終わり方。ミンが死に跡には指輪が残されるのだが、その指輪を拾い上げる何者かが・・・・・。しかも、”THE END”と表示された後にクエッションマークが付く。続編を期待させる終わり方だったが、残念ながら続編を製作するほどのヒットには至らなかったようだ。