File No.0158
製作年/公開日 2003年 / 2003年12月06日 製  作  国 アメリカ
監      督 エドワード・ズウィック 上 映 時 間 154分
公開時コピー    
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 トム・クルーズ [as ネイサン・オールグレン]
 渡辺 謙 [as 勝元 盛次]
 ティモシー・スポール [as サイモン・グレアム]
 ビリー・コノリー [as セブロン・ガント]
 トニー・ゴルードウィン [as ベンジャミン・バグリー]
 真田 広之 [as 氏尾]
 小雪 [as たか]
 中村 七之助 [as 明治天皇]
 菅田 俊 [as 中尾]
 原田 眞人 [as 大村]
あ ら す じ  明治維新直後の日本。政府は前時代的な侍たちを根絶やしにしようとしていた。そして、アメリカ南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉を政府軍指導のため招聘する。彼が軍の指導を始めた矢先、勝元盛次率いる侍たちの存在を憂慮した政府は、オールグレンの忠告を無視し急造軍隊を侍掃討に送り出す。しかし、経験不足の兵士は侍たちの反撃になすすべなく後退、ただ一人最後まで闘い続けたオールグレンは侍たちに捕えられ、山深い彼らの村へと連れて行かれるのだった。
 勝元たち侍が重んじる武士道はオールグレンにとって未知の概念だったが、彼らを次第に理解するようになり、村の生活にもなじんでいった。そして、いつしか勝元に今まで経験したことがないような、深い精神的な絆を感じるのだった。
 勝元が近代化の障壁となると考えた政府は、ついに勝元討伐の政府軍を最新鋭の武装で送り出す。これに対し、あくまで闘って果てる道を選ぶ勝元。オールグレンは彼に賛同し、彼らと共に政府軍を迎え撃つ決意をするのだった。
たぴおか的コメント  相変わらず海外からは明治以前の日本(と言うより、現在でもそうなのだが)が誤解されていると感じてしまう。天皇に忠誠を尽くし命を捨てるのは戦前昭和の日本軍人であって、明治維新後の侍ではないでしょう。他にもおかしな設定が数々見られたが、もはや日本人ですら忘れ去ろうとしている時代の物語だから、そのあたりは大目に見てあげるべきか。渡辺謙は凛々しく、真田広之は剛毅の者で、2人とも素晴らしい役者であることを再認識。小雪も良かったよ。ただ、アカデミーの主演男優賞獲得はとなると、日本を舞台に描かれていることがどうしても不利になってしまうだろう。皮肉なことに、数々の賞にノミネートされながらも、最終的に獲得できたのは日本アカデミー賞の外国語作品賞だけという、寂しい結果に終わった。