File No.0165
製作年/公開日 1993年 / 1994年08月 製  作  国 アメリカ
監      督 ラッセ・ハルストレム 上 映 時 間 117分
公開時コピー  あなたに会えてよかった。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ジョニー・デップ [as ギルバート・グレイプ]
 レオナルド・ディカプリオ [as アーニー・グレイプ]
 ジュリエット・ルイス [as ベッキー]
 メアリー・スティーンバージェン [as ベティ・カーヴァー]
あ ら す じ  アイオワ州エンドーラ。24歳のギルバート・グレイプは、大型スーパーの進出で流行らなくなった食料品店に勤めている。日々の生活は退屈なものだったが、彼には町を離れられない理由があった。知的障害を持つ弟アーニーは常に監視していないとすぐに町の給水塔に登るなどの大騒ぎを起こす。母のボニーは夫が17年前に突然首吊り自殺を遂げて以来、外出もせず一日中食べ続けたあげく、鯨のように太ってしまった。ギルバートはそんな彼らの面倒を、姉のエイミー、妹のエレンとともに見なければならなかったのだ。
 彼は店のお客で、中年の夫人ベティ・カーヴァーと不倫を重ねていたが、ある日沿道にキャンプを張っている少女ベッキーと知り合い、2人の仲は急速に深まる。だが、家族を捨てて彼女と町を出ていくことはできなかった。そんな時ベティの夫が死亡し、彼女は子供たちと町を出ていく。一方、アーニーの18歳の誕生パーティの前日、ギルバートはアーニーを風呂へ入れさせようとした時、苛立ちが爆発してアーニーを殴ってしまう。いたたまれなくなって家を飛びだした彼は、ベッキーの元へと向かった。その夜、彼は美しい水辺でベッキーに優しく抱きしめられて眠るが、その翌日にベッキーは出発してしまう。
 華やかなパーティも終わり、愛するアーニーが18歳を迎えた安堵からか、ボニーは2階のベッドで眠るように息を引き取る。母の巨体と葬儀のことを思ったギルバートは「笑い者にはさせない」と決心し、家に火を放つのだった。
たぴおか的コメント  派手さはないが、ラッセ・ハルストレム監督らしい深く心に染み入る作品。家族に縛られ自分の殻を破れずに毎日を無為に過ごしていたギルバートが、ベッキーとの出会いや母親の死と共に自分のあり方を考え始める。閉塞した毎日を背負うことに疲れたのか、知的障害をもつ弟アーニーを殴ってしまうギルバートの心情がよくわかる気がした。そんなギルバートをジョニー・デップが好演しているが、それよりも強烈に印象に残ったのが、アーニーを演じたディカプリオ。実は、当時アーニーを演じた役者の名前は覚えていなかったのだが、最近になって彼がディカプリオだったと知り、彼ににこれほどの演技力があったのには驚いた・・・・・。アカデミー助演男優賞受賞作品。