File No.0174
製作年/公開日 1999年 / 1999年09月25日 製  作  国 日  本
監      督 滝田 洋二郎 上 映 時 間 119分
公開時コピー  あの父娘、なーんか、あるのよね。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 広末 涼子 [as 杉田藻奈美]
 小林 薫 [as 杉田平介]
 岸本 加世子 [as 杉田直子]
 金子 賢 [as 梶川文也]
 石田 ゆり子 [as 橋本多恵子]
 伊藤 英明 [as 相馬春樹]
 大杉 漣 [as 梶川幸広]
 山谷 初男 [as 三郎]
 篠原 ともえ [as 木村邦子]
 柴田 理恵 [as 吉本和子]
 斉藤 暁 [as 弁護士]
 國村 隼 [as 藤崎]
あ ら す じ  スキーバスの転落事故で、病院に運ばれた杉田平介の妻直子と高校生の娘藻奈美。直子は息を引き取るが、意識不明だった藻奈美は一命を取りとめる。ところが、意識が戻った藻奈美の体には直子の人格が宿っていたのだ。戸惑いながらも、世間的には父と娘として暮らすことになる平介と直子。だが、直子はいきいきと若さを満喫する一方、平介は疎外感を感じるばかりか、ふたりの気持ちは次第にすれ違うようになっていく。しかし、お互いの愛を確かめようにも平介は娘の体をした直子を抱くことは出来ないのだ。
 ある日、平介は事故を起こしたバスの運転手梶川の息子文也から、父親が家族の生活の為に過剰労働して事故を起こしてしまったことを聞かされる。家族の幸せが自分の幸せだと語っていた梶川の言葉に、平介は直子が藻奈美として生きていくことが彼女の幸せなのではないかと思うようになり、平介は直子に「今まで縛って悪かった。これからは自由に生きてくれ」と身を切る思いで告げるのだった。そして翌朝、藻奈美の人格が現れ出した。娘が戻ってきたと喜ぶ平介だが、同時にそれは直子の人格が消えることを意味していた。そして、複雑な想いの平介に運命の日はやってきた。平介と直子は、初めてデートした岬の公園で永遠の別れをするのだった。
 それから数年後。花嫁の父である平介は、藻奈美を文也に嫁がせようとしていた。一人控え室にいる平介の前に現れた藻奈美は・・・・・。
たぴおか的コメント  悲しいお語です。中身は妻の直子なのに体は娘の藻奈美。そのままで暮らし続けることが不可能だということを、平介も直子もわかっていた。そして、藻奈美の結婚式の日、ついに秘密が明かされる。それを知った平介の辛さは察するに余るが、実は愛する人を欺き続けた直子の方がずっと辛かったはず。ラストの結婚式のシーンが不要だという意見も少なくないようだが、ラストシーンがあってこそ直子の悲しいまでの決意が伝わってくる。当時私は広末のファンだったが(今は違う)、今改めて観て当時の広末の可愛さを痛感して、彼女のファンだった自分に納得できた。ちなみに、この作品の原作は東野圭吾の同名小説で、この作品に大学教授役として東野圭吾本人がカメオ出演している。