評 価
File No.
0182
製作年 / 公開日
2001年 / 2002年06月15日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジェームズ・マンゴールド
上 映 時 間
118分
公開時コピー
めぐり逢うことはことは運命…過去でも、現在でも
〜1876 & 2002 マンハッタン〜
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
メグ・ライアン
[as ケイト・マッケイ]
ヒュー・ジャックマン
[as レオポルド]
リーヴ・シュレイバー
[as スチュアート・ベッサー]
ブレッキン・メイヤー
[as チャーリー・マッケイ]
ナターシャ・リオン
[as ダーシー]
ブラッドリー・ウイットフォード
[as J.J.カムデン]
パクストン・ホワイトヘッド
[as ミラード叔父]
スポルディング・グレイ
[as ガイスラー医師]
ジョシュ・スタンバーグ
[as ボブ]
マシュー・サスマン
シャルロッテ・アヤンナ
[as パトリス]
フィリップ・ボスコ
[as オーティス]
アンドリュー・ジャック
[as ローブリング]
クリステン・シャール
[as ミス・ツリー]
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あ ら す じ
1876年のニューヨーク。侯爵家の
レオポルド
は、愛する女性とめぐり逢えないまま財政困難に陥った家のために結婚相手を決めざるをえない状況にあった。そんな時、彼は不審な男
スチュアート
を追ってブルックリン・ブリッジから落ちてしまう。レオポルドが目を覚ますと、そこは彼の生きていた時代から100年以上未来の、現代のニューヨークだった。時の裂け目を発見し過去へタイム・トラベルをしたスチュアートが、現代に戻る際についてきてしまったのだ。そして、レオポルドを元の時代に戻すまで面倒を見るはずだったスチュアートは、エレベーターからの転落事故で大怪我をして入院してしまう。
広告会社で働く仕事にも恋にも疲れたキャリアウーマンの
ケイト
は、スチュアートが留守の部屋で戸惑っていたレオポルドと知り合う。1876年から現在にタイムスリップしてきたというレオポルドの言葉を信じられないケイトは、彼を彼を変人扱いするばかりだった。けれども、ふとした思いつきで自らが担当するダイエット・マーガリン“幸せ牧場”のCMにレオポルドを起用したところ、これが見事に当たって彼女に昇進の話が持ち上がる。そしてある夜、ケイトは彼女の上司である会社重役の
J.J.
から食事に誘われる。てっきり昇進の話と思い込んだケイトは、J.J.には下心があるから付き添いをというレオポルドの申し出を断って出かける。しかしJ.J.は、いつまでたっても仕事の話をしないばかりか、あらぬ方向へと話を持って行こうとする。ちょうどそんな時、ケイトの弟
チャーリー
に後押しされてJ.J.とケイトが食事をする店を訪れたレオポルドは、オペラの話でJ.J.の俗物ぶりを暴露し完璧にやりこめてしまうのだった。
怒り傷ついたケイトが翌朝レオポルドから受け取ったのは、彼女をディナーに誘う誠意にあふれた美しい手紙だった。そしてその夜、ケイトはレオポルドがセッティングしたディナーで最高の時間を過ごし、互いに強く惹かれ会っていることを知る。ところが、ケイトに依頼されて再び出演した“幸せ牧場”のCMで、実際に口にした“幸せ牧場”のあまりの不味さに愕然としたレオポルドは、ケイトと口論になってしまう。けれどもCMは大成功で、ケイトは副社長に昇進することとなった。レオポルドにそのことを伝えたくて居ても立ってもいられないケイトはすぐさま電話で連絡をとろうとするが、その頃レオポルドは既に19世紀に戻ってしまっていた。ところが、スチュアートが19世紀で撮影してきた写真を見ていたチャーリーが、写真の中にある驚くべき事実が写っていたことを発見するのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
どうもしっくり来ないこの邦題。原題の“KATE & LEOPOLD”のままでいいんじゃないの?『ニューヨークの恋人』なんて、確かに1876年のニューヨーカーのレオポルドと、2002年のニューヨーカーのケイトとの恋愛を描いているから、決して的外れな邦題ではないのだが、それじゃああまりに凡庸でインパクトもなく、タイトルだけを見ても惹かれる物が感じられないと思う。だから、私がこの作品を観た理由もタイトルなんてどうでもよく、ラブコメの女王メグ・ライアンと、『X-メン』のヒュー・ジャックマンが共演するラブコメだという点にあった。
はそれはともかく、この作品の製作時についに40歳の大台を迎えてしまったにもかかわらず、メグ・ライアンがキュートで可愛い。驚いたのは、その落ち着きと貫禄のためにてっきりメグよりも年上と思っていたヒュー・ジャックマンが、実は彼女よりも7歳も年下だったのだ!そしてそのヒュー・ジャックマンなのだが、『X-メン』では野人とも言うべきウルヴァリンを演じた彼が、この作品では180度正反対と言っていい、気品と知性にあふれた繊細な貴族を、違和感を感じさせないばかりかまるで生まれついての貴族のような雰囲気を醸しだているのにはほとほと感服した。米ピープル誌が選ぶ“最も美しい50人”に2000年から連続して選出されているのも、当然の結果だと言えるだろう。そして、ハッキリ言って彼以上にレオポルドにふさわしい役者は他にいないと私は思う。
ラブコメ作品だから結末はハッピーエンドでなければならないワケで、だったら果たしてレオポルドが21世紀のニューヨークに残るのか、それともケイトが19世紀のニューヨークに行くのか、その点に興味が集約される。そして、ここで結末を暴露するのもどうかと思うので、興味のある方は是非DVDで観てみることをお勧めしたい。個人的にはこういう作品は大好きで、ひいき目を抜きにして誰が観ても「損した」とは感じないだろうと思われる作品だ。