File No.0191
製作年/公開日 2003年 / 2004年04月17日 製  作  国 アメリカ
監      督 ソフィア・コッポラ 上 映 時 間 102分
公開時コピー    
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ビル・マーレイ [as ボブ・ハリス]
 スカーレット・ヨハンソン [as シャーロット]
 ジョヴァンニ・リビシ [as ジョン]
 アンナ・ハリス [as ケリー]
あ ら す じ  東京初台にあるホテル・パークハイアットで出会ったボブシャーロット。ボブはくたびれた中年の映画俳優で、CMの撮影のために滞在しており、一方のシャーロットはカメラマンである夫に随伴して東京に訪れていたのだった。
 言葉が通じず意思疎通がうまくできないために、仕事に疲れ嫌気が差しているボブと、夫が留守で暇をもてあましていたシャーロットが親しくなるのに時間はかからなかった。言葉が通じない異国で孤独を感じる2人は頻繁に行動を共にし、やがて互いの心中を打ち明けるまでになり、いつしかお互いがなくてはならない存在までに大きくなっていく。
 しかし、ボブが帰国することとなり、2人は否応なく引き離されることに。ボブはシャーロットにコールするが不在で、未練を残して帰国の途に着くが、タクシーからシャーロットを見つけたボブは、彼女を追って最後の別れを告げることができたのだった。ボブはシャーロットに何事かを囁き、2人は互いを振り返りながらも笑顔で別れるのだった。
たぴおか的コメント  実はスカーレット・ヨハンソンとソフィア・コッポラが不仲で、作品のキャンペーンの際もスカーレットとソフィアがバッティングしないように苦労し、結局はビル・マーレイとソフィアの2人だけで来日したという逸話がある。私個人としては、監督のソフィア・コッポラよりもスカーレット・ヨハンソンに来日して欲しかった。もし彼女が来日していたら万難を排しても会いに行ったのに・・・・・(笑)。それはともかく、何とも不思議な雰囲気に包まれており、日本が舞台になっているために日本語のセリフも多く、洋画とも邦画ともどっちとも取れないような微妙なスタンスの作品。単なる不倫というカテゴリーに収まらなかったのが良く、ビル・マーレイの味わい深い演技とスカーレットの美しさを堪能することができた。ソフィア・コッポラは、こういう細かな心情の描写が上手いと改めて感じた。ラストの別れのシーンでボブがシャーロットに何と囁いたのか、わからないだけに余計に強く印象に残っている。