File No.0205
製作年/公開日 2004年 / 2004年09月11日 製  作  国 アメリカ
監      督 M・ナイト・シャマラン 上 映 時 間 108分
公開時コピー  その《地上の楽園》は、奇妙なルールに縛られていた・・・。何故?
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ブライス・ダラス・ハワード [as アイヴィー・ウォーカー]
 ホアキン・フェニックス [as ルシアス・ハント]
 エイドリアン・ブロディ [as ノア・パーシー]
 シガニー・ウィーヴァー [as アリス・ハント]
 ウィリアム・ハート [as エドワード・ウォーカー]
 ジュディー・グリア [as キティ・ウォーカー]
 ブレンダン・グリーソン [as オーガスト・ニコルソン]
 マイケル・ピット [as フィントン・コイン]
 チェリー・ジョーンズ [as クラック夫人]
あ ら す じ  外界から隔絶された村で葬儀が行われていた。墓石に刻まれた没年は1897年。そこでは、村人達は大きな家族のように強い絆で結ばれ、ユートピアのような理想の共同体を築いていた。この村には昔から奇妙な掟が存在し、人々はそれを忠実に守ってきた。そして、その掟によって村人達と森に住む「彼ら」との均衡が保たれていたのだ。
 ある日、村の年長者エドワード・ウォーカーの娘キティルシアスに結婚を申し込む。しかし、ルシアスには他に心を寄せる女性がいた。それは、キティの盲目の妹アイヴィーであった。そして、「彼ら」が均衡を破り村に訪れた時、アイヴィーとルシアスは互いに気持ちを打ち明け、結婚を決意するのだった。
 翌日、ルシアスとアイヴィーは結婚を決めたことを村の年長者達に報告し、村中に2人の結婚の知らせが広がる。ところが、アイヴィーに思いを寄せていたノアはこれを知ると、ルシアスの家を訪れルシアスを刺してしまう。ルシアスを救うための薬は、森を越えた町にあるという。彼を救いたい一心で、アイヴィーは森を通過する許しをエドワードから得る。そして、エドワードはアイヴィーに今までひた隠しにされていたある真実を打ち明けるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  「シックス・センスより面白い」などという観客のコメントがCMで紹介されていたが・・・・・ハッキリ言ってそのコメントはスットコドッコイの見当違いだと断言したい。『シックス・センス』のヒットに味を占めたのか、シャマラン監督はただ観ている者を騙すことだけを考えて映画を撮っているとしか思えない。結果、この作品でもドンデン返しがあるものの、全く驚きもしない。「あ、そう」で終わってしまう程度だった。ちなみに、冒頭の墓石に刻まれた年月日、あれは反則。いくら外界から隔絶された村とはいえ、西暦まで偽る必然性は全くない。あれはストーリー上必要な偽りではなく、観客を騙すためだけに仕掛けられたつまらない小細工だ。別に騙されなくとも、観客は「いい作品」を観れば素直にいいと感じる。しかし、「いい作品」を撮る自信も力量もないから、下手な小細工に頼ろうとする。シャマラン監督はもはやわたしにはその程度の監督にしか思えない。悔しかったら、正統派の作品で観客を感動させてみろ、と言ってやりたい。。