評     価  

 
       
File No. 0206  
       
製作年 / 公開日   2004年 / 2004年10月09日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   那須 博之  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   人間は庇護(まも)るにたるべき存在か。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   伊崎 央登 [as 不動明/アモン]
伊崎 右典 [as 飛鳥涼/サタン]
酒井 彩名 [as 牧村美樹]
渋谷 飛鳥 [as 川本巳依子]
染谷 将太 [as ススム]
宇崎 竜童 [as 牧村啓介]
阿木 燿子 [as 牧村恵美]
冨永 愛 [as シレーヌ]
ボブ・サップ [as ニュースキャスター]
大沢 樹生 [as 重森隆夫]
小倉 一郎 [as ススムの父]
洞口 依子 [as ススムの母]
本田 博太郎 [as 飛鳥博士]
布川 敏和 [as 中学教師]
永井 豪 [as 神父]
 
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あ ら す じ    不動明は4年前に両親を亡くし、クラスメイトである牧村美樹の家で暮らす平凡な高校生。ある日親友の飛鳥涼に連れられ、涼の父親である飛鳥博士のビデオから、博士がデーモン族を甦らせたことを知らされる。デーモンは人間の体に乗り移り進化を続ける知的生命体で、涼も実はデーモンだった。そして、涼の策略で明もデーモンに体を乗っ取られてしまう。彼に乗り移ったのは、デーモン族一の戦士アモンだった。明は、体はデーモンの姿に変身し驚異的な戦闘力を持ちながらも、心は人間のままというデビルマンとなったのだった。
 デーモンの存在に気づき怯えた人類は、デーモン狩りと称する殺戮を始め、少しでも疑わしい者はすべてデーモンとして殺されていく。そして、人間の殺戮は国内に留まらず国際間の戦争にまで発展していき、破滅の道へと進んでいく。そんな中、明は涼の正体がサタンであることに気づくのだった。
 美樹の友人ミーコを匿ったために、牧村家にまでデーモン狩りの魔手が及ぶ。明は牧村一家を救うために自ら捕らわれの身となる。そして、再び牧村家に戻った明が見たものは、帰らぬ人となった牧村夫妻と美樹の姿だった。明の怒りはサタンである涼に向けられる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    うーーん、複雑。この劇場作品が果たして原作寄りなのか、テレビ版寄りなのか興味があったが、限りなく原作に近い出来で、116分という枠に収めるためにはこの脚本でも及第点だろう。ただし、あまり原作に忠実なのも考え物で、まさか美樹ちゃんの首までが登場するとは、覚悟はしていたがやめて欲しかった。一方でキャストは最悪。だいたい、明と涼を演じた伊崎兄弟って何者だ?演技は学芸会でセリフは感情抜きの棒読みだし、明のなよっぽさや体格の貧弱さには目を覆うものがある。ボブ・サップやKONISHIKI、小林幸子、原作の永井豪氏までをカメオ出演させているために、シチュエーションはメチャクチャ。どうせなら、テレビ版寄りのヒーロー物に仕立てた方がまだマシな作品になったのでは?