File No.0213
製作年/公開日 1999年 / 2000年12月02日 製  作  国 アメリカ / 中  国
監      督 チャン・イーモウ 上 映 時 間 89分
公開時コピー  悲しみも幸せも、長い長い道の向こうからやってきた。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 チャン・ツィイー [as 若き日のチャオ・ディ]
 チョン・ハオ [as ルオ・チャンユー]
 スン・ホンレイ [as ルオ・ユーシェン]
 チャオ・ユエリン [as チャオ・ディ]
あ ら す じ  都会で働いているルオ・ユーシェンが、父の急死の知らせを受けて数年ぶりに故郷の村へ帰ってくる。母チャオ・ディは、古いしきたり通りに葬式をあげたいと願っていた。そんな母を見ながら、ユーシェンは、母から聞いた父との物語を回想していた。
 町から20歳の父ルオ・チャンユーが教師として赴任してくる。18歳の娘チャオ・ディは彼に淡い恋心を抱き、またチャンユーも美しいディに次第に惹かれていく。そんなある日、チャンユーは町へ呼び戻されることになり、村の学校から姿を消してしまう。チャンユーが帰ってくるのを、雪の降りしきる冬の道でひたすら待つディ。村と町をつなぐこの一本道は、二人にとって大切な愛の道となった。そんな道を、母は父の棺を担いで村まで帰りたいと願ったのだった。
 葬式が終わり、息子ユーシェンは父が一生立ち続けた教壇で、父が初めての授業のために書いた文章を読む。一方ディは、少女の日を思い出すように学校へ向って歩き出すのだった。
たぴおか的コメント  原題を直訳すると「私の父と母」。邦題の『初恋のきた道』とは見事に作品の内容を表現したタイトルで、原題よりも邦題の方が優れているという数少ない例の典型だ。主演はチャン・ツィイーで、作品の見所ももちろん犯罪的とも言えるチャン・ツィイーの可愛さ。とにかく彼女のアップが多用されていて、しかも彼女のマスクがアップに充分耐えうるというのが凄い。映像も美しく、まるでチャン・ツィイーのプロモーション・ビデオを見ているような錯覚を覚える。もしチャオ・ディ役が彼女ではなく、もっと(言葉は悪いが)不細工な女優だったら、一途で健気な恋物語が一転して気色悪いストーカーの話になってしまうような内容だ(笑)。あくまで、チャン・ツィイーのあの可愛さあっての作品ということで。個人的には、永久保存版クラスの映像作品です(笑)。作品自体も良かったし、ただひとつ難をあげるならば、ディみたいな可愛い娘があの先生を好きになるなんて間違ってる。加えて、あの時代の中国の田舎の村に、あんなに垢抜けた美少女はいないでしょう。