File No.0234
製作年/公開日 1996年 / 1997年11月 製  作  国 フランス
監      督 ジャック・ドワイヨン 上 映 時 間 99分
公開時コピー  天国のママに、もう一度あいたい
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ヴィクトワール・ティヴィソル [as ポネット]
 デルフィーヌ・シルツ [as デルフィーヌ]
 マチアス・ブリュー・カトン [as マチアス]
 マリー・トランティニャン [as ママ]
 グザヴィエ・ボーヴォワ [as パパ]
 クレール・ヌブー [as 伯母さん]
あ ら す じ  プロヴァンスの田舎の村。交通事故で突然ママを失った4歳の少女ポネットは、パパからそのことを聞かされても、死がまだよくわからない。パパはポネットを伯母さんに預け、仕事でリヨンに向かった。いとこのデルフィーヌマチアスがどんなに遊ぼうと誘っても、ポネットは1人でママを待ち続ける。おばさんはポネットを膝に抱いて、ママはイエス様と天国にいてもう戻ってこないと優しく諭すが、ポネットは「おばさんはなぜ天国に行かないの?」と逆に問いつめる。いとこが教えてくれた好きな人が甦るおまじないも効かない。休暇をとってポネットに会いに来たパパも、頑なにママを待ち続けるポネットに苛立ち、つい叱ってしまうのだった。
 ポネットはデルフィーヌとマチアスと共に寄宿学校に入る。そして、礼拝堂にあるイエス像に魅せられ、ママと話をさせてもらうように一生懸命にお祈りする。ユダヤ人の少女アダから「神様の子供になるテストに合格したら願いが届く」と聞き、いろんな試練に取り組むが、やはり何も変わらなかった。
 ある日、友達のひとりに「ママが死ぬのは子供が悪い子だからだ」と言われ、ポネットは自分を攻めるようになる。マチアスが優しく慰めてくれるが、ポネットは1人寄宿舎を後にしてママのお墓に向かう。「ママ、ここに来て」と泣きじゃくるポネットの願いに応えるかのように、奇跡が訪れママが目の前に現れた。そして、ポネットはようやくママの死を受け入れ、ママと逢えなくても楽しみを見つけて生きていかなければならないと学ぶのだった。
たぴおか的コメント  かなり宗教色の強い面があってちょっと辟易させられたり、また、突然母親が詩の世界から戻ってくるシーンには夢から現実に引き戻されてしまうような興醒めを覚えたが、それらを補って余りあるのが主演のヴィクトール・ティヴィソルの可愛い仕草や表情だ。特に、冒頭でパパに対して「2人で元気に生きていこう」という台詞の健気さには正直目頭が熱くなった。ヴェネチア映画祭では、なんと史上最年少の4歳で女優賞を獲得しているというから驚きだ。フランス映画が苦手な私にも難なく受け入れられた。秀作。