File No.0247
製作年/公開日 2004年 / 2005年03月19日 製  作  国 アメリカ
監      督 ミシェル・ゴンドリー 上 映 時 間 107分
公開時コピー  “さよなら”の代わりに記憶を消した
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ジム・キャリー [as ジョエル・バリッシュ]
 ケイト・ウィンスレット [as クレメンタイン・クレシェンスキー]
 キルステン・ダンスト [as メアリー]
 マーク・ラファロ [as スタン]
 イライジャ・ウッド [as パトリック]
 トム・ウィルキンソン [as Dr.ハワード・ミュージワック]
あ ら す じ  バレンタインデーを目前にしたある日、ジョエルは不思議な手紙を受け取った。そこには、最近ケンカ別れしてしまった恋人クレメンタインについてこう書かれていた。“クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社”。仲直りしようと思っていた矢先にそんな知らせを受け、立ち直れないジョエル。そして彼も、彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ医院を訪れる。
 そこでは、一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去する施術を行なっていた。最初は末期の喧嘩が絶えない記憶に始まるが、次第に時間を遡るにつれ彼女との大切な思い出が甦っては消えていくことに耐えられず、ジョエルは施術の中止を望むがそれを伝える術がなかった。そして、最後の記憶の中でクレメンタインはジョエルにこう言い残していた。「絶対にまた私に会いに来て。そしたら、私もあなたのことを思い出すから」。
 そして、目が覚めていつもと同じ朝を迎えるジョエル。彼の記憶の中にはクレメンタインは完全に消え失せてしまっていた。しかし、この後に素晴らしい運命が訪れることを、ジョエルは知る由もなかった・・・・・。
たぴおか的コメント  ケイト・ウィンスレットのぶっ飛んだ髪の色が最高。とても『ネバーランド』で薄命の女性シルヴィアを演じたのと同一人物とは思えない。また、冒頭から大きなトラップが仕掛けられている。ジョエルの記憶がひとつずつ消えていく様を描くことで、ジョエルとクレメンタインがどういう経緯で別れることになったかがわかると同時に、冒頭のシーンとの矛盾を感じ、最後には気持ちいいくらいに見事に騙されていたことに気づく。脚本の巧みさが光る作品で、キャストの豪華さよりも、ジム・キャリーの抑えた演技を筆頭に、キャストが皆自分の役割を完璧に果たすことによる見事な調和を楽しむべき作品。是非もう一度劇場へ足を運んでみたいと思わせる秀作。