評     価  

 
       
File No. 0252  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2005年04月16日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   フランシス・ローレンス  
       
上 映 時 間   121分  
       
公開時コピー   天国と地獄のエージェント  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   キアヌ・リーヴス [as ジョン・ジョンスタンティン]
レイチェル・ワイズ [as アンジェラ・ドットソン/イザベル・ドットソン]
シャイア・ラブーフ [as チャズ・クレイマー]
ジャイモン・フンスー [as パパ・ミッドナイト]
マックス・ベイカー [as ビーマン]
プルイット・テイラー・ヴィンス [as ヘネシー神父]
ティルダ・スウィントン [as 天使ガブリエル(ハーフ・ブリード)]
ギャヴィン・ロズデイル [as バルサザール(ハーフ・ブリード)]
ピーター・ストーメア [as サタン(ルシファー)]
 
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あ ら す じ    悪魔を見分ける特殊能力を持ったジョン・コンスタンティンは、20年前にたった2分間だけ成功した自殺の罪を贖うために、人間界に潜む悪魔を地獄へ送り返すエージェントとなったのだった。その体は長年の喫煙による末期ガンに冒されており、余命は1年と宣告されていた。
 ある時悪魔祓いの最中に不穏な空気を感じたジョンは、地上を成立させている天国と地獄の均衡が崩れかけていることを知る。その頃、双子の妹イザベル・ドットソンの自殺に不審を抱く女刑事アンジェラ・ドットソンが、ジョンに協力を頼んできた。妹イザベルの手首には、ルシファーの子マモンの印が刻まれていた。コンスタンティンは友人の情報により、ルシファーの息子マモンが通常では侵入することができない人間界に、神の力を借りて入り込み支配を企てていることを知る。マモンが人間界へ侵入するには、霊感の強い女性の体を借りて生まれてくる必要があり、そのターゲットにアンジェラが選ばれたのだった。
 悪魔からアンジェラを守ろうとするコンスタンティンの努力も及ばず、アンジェラが悪魔にとらえられてしまう。彼女の胎内にはマモンが宿っていた。そして、マモンを人間界に送り込み人間を罰しようとする天使ガブリエルの手により、今まさにマモンが生まれ出ようとしていた。マモンの人間界侵入を防ごうとしたコンスタンティンは、ある計算からガラスの破片で自らの手首を切り二度目の自殺を図るのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この作品、例えていうなら「エクソシスト風マトリックス」とでもいったイメージだろうか。冒頭の悪魔払いのシーンは、まさに『エクソシスト』を彷彿とさせる。とは言っても、両者のいい所を併せてさらに面白い作品になっているかというと、「二兎を追う者は一兎をも得ず」で、残念ながら『マトリックス』にも『エクソシスト』にも及ばない、何とも中途半端な作品になってしまっている。同様な悪魔との戦いといえば、シュワちゃんの『エンド・オブ・デイズ』が思い浮かぶが、正直言って「何の特殊な能力も持たない男が、強大なサタンから少女を守るために戦う」といったコンセプトが明快な『エンド〜』の方が断然面白いと思う。
 この作品での私の独断と偏見による見所は、あの『ハムナプトラ』シリーズでヒロインを演じたレイチェル・ワイズだ。彼女の出演に免じての星7つで、彼女がいなければさらに星が2つか3つは減っていただろう。
 ちなみに、エンド・クレジットがすべて終了後にワンカットの映像のおまけがあるので、やはり映画はエンド・クレジット終了後までに席を立つべきじゃないと思う。そこでは、もう使う必要がなくなったライターを友人の墓に捧げるというもの。結構意味のあるシーンだから、本来ならばエンド・クレジット前に配するべきシーンだと思うが、本編が終わったら即席を断つ観客に対する、監督のちょっとした意地悪なのだろうか。