File No.0262
製作年/公開日 2004年 / 2005年05月14日 製  作  国 アメリカ
監      督 エリック・ブレス 上 映 時 間 114分
公開時コピー  きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。 それは、神にも許されない行為。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 アシュトン・カッチャー [as エヴァン]
 エイミー・スマート [as ケイリー]
 ウィリアム・リー・スコット [as トミー]
 エルデン・ヘンソン [as レニー]
 メローラ・ウォルターズ [as アンドレア]
 エリック・ストルツ [as ジョージ]
あ ら す じ  エヴァンは少年時代に頃頻繁にブラックアウト(一時的な記憶喪失)を起こしていた。精神病の父に面会に行った時、初恋の相手>ケイリーと2人でケイリーの父が撮る映画に出た時、ケイリーの兄トミーや友達のレニーと一緒に悪戯でダイナマイトを爆発させた時、愛犬をトミーに殺されそうになった時、いずれも彼の記憶は失われていた。そして、エヴァンの母は環境を変えるために引っ越しを決意し、互いに惹かれ合っていたケイリーと引き離されてしまう。ケイリーに「君を迎えに来る」とメッセージを残して。
 時が過ぎ、大学生になったエヴァンはブラックアウトからも解放されて平穏な生活を送っていた。しかし、ふとしたきっかけで日記を繙いたエヴァンの意識は、過去にブラックアウトしていた出来事へと飛び記憶が鮮明に蘇るのだった。そしてエヴァンは、少年時代のブラックアウトが、実は現在の自分の意識に乗っ取られて起きたこと、現在の意識によって過去の出来事を変えることが出来ることを知る。
 エヴァンはケイリーに会い、自分に蘇った過去の記憶を確かめようとする。ところが、過去の忌まわしい記憶をエヴァンによって呼び覚まされたことを苦にしたケイリーは、自殺してしまうのだった。
 彼女を想う気持ちから、エヴァンはついにその過去の忌まわしい出来事を変えるために日記を開く。そして、過去を変えたエヴァンが目覚めた時、彼の隣にはケイリーが眠っていた。彼の試みは一見成功したかに見えたが、これを機にエヴァンの人生は抗い難い大きな力によって翻弄されていくのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  小さな違いが将来に予測不能な大きな差異を生じるというカオス(混沌)理論をモチーフにした作品。バタフライ・エフェクトとは、「蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻が起こる」という喩えでこのカオス理論を表したもの。「もしもあの時にああしていれば・・・・・」と後悔したことは誰もが経験したことがあるはず。エヴァンはそれを過去に遡って実際に変えることができるのだが、それが必ずしも思い通りの結果へ導くとは限らず、その意味ではまさに未来は混沌としている。コメディ作品ではあるが『悪いことしましょ!』も、ある意味自分を変えてみては気に入らず、また次の違った人生を試してみるという点で発想が似通っている。そのためか、エヴァンがいくら悩み苦しんでも辛そうに見えなかったなぁ(笑)。ラストはある意味極めて清々しく、ケイリーを想うが故にケイリーから離れなければならないという苦渋の選択をしたエヴァンの思いがやっと実を結んだと言えるだろう。