File No.0273
製作年/公開日 2005年 / 2005年06月18日 製  作  国 アメリカ
監      督 クリストファー・ノーラン 上 映 時 間 140分
公開時コピー    
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 クリスチャン・ベイル [as ブルース・ウェイン/バットマン]
 リーアム・ニーソン [as ヘンリー・デュガード]
 マイケル・ケイン [as アルフレッド]
 モーガン・フリーマン [as ルシウス・フォックス]
 ゲイリー・オールドマン [as ゴードン警部補]
 渡辺 謙 [as ラーズ・アル・グール]
 ケイティ・ホームズ [as レイチェル]
 キリアン・マーフィ [as ジョナサン・クレイン]
 トム・ウィルキンソン [as カーマイン]
 ルトガ・ハウアー [as アール]
あ ら す じ  ゴッサム・シティの大富豪の御曹司として、幸せな少年時代を送っていたブルース・ウェインの人生は、目の前で両親が殺されて以来一変した。悲劇の発端を招いてしまった罪悪感、抑えがたい犯人への復讐心、父から受け継いだ善行への使命。さまざまな葛藤を抱え、ブルースは世界を放浪する旅に出る。
 ヒマラヤの奥地でラーズ・アル・グール率いる“影の同盟”のもと、デュガードに師事して心身を鍛錬したブルースは、どうしてもラーズ・アル・グールの言う正義を受け入れられず、影の同盟と戦う羽目に。ラーズ・アール・グールを倒し、崖から転落しそうになったデュガードを救ったブルースは、ヒマラヤを後にしゴッサムに戻るのだった。
 ゴッサムでは、幼なじみのレイチェルが検事となり悪と戦っていた。そしてブルースも、自らのすべてを賭け悪と闘うことを決意する。闇の番人、バットマンはこうして誕生したのだった。
 その頃ゴッサムでは、街全体に毒を散布するという企みが進められていた。そして、ブルースの誕生日、パーティーにはラーズ・アル・グールを名乗る人物が訪れる。ブルースとデュガードら影の同盟との再会だった。影の同盟は、ゴッサムを街ごと粛正するために毒を散布するという・・・・・。
たぴおか的コメント  今までのバットマン作品の中では、間違いなく一番いい。子供の頃に両親を殺されたトラウマを抱えたブルースが、“影の同盟”と出会うことで「正義」という概念に葛藤しながらも、バットマンとして街を守る決意をするに至った、その経緯がバットマン・ファンでなくともすんなり受け入れられるように作られている。レイチェルが最後に素顔のブルースに語った言葉「あなたはマスクを着けている。あなたの本当の顔はバットマンだ。私の好きなブルースはどこかへ行ってしまった。街に平和が戻れば彼も帰ってくるだろう。」とは、裏を返せば「街に平和を取り戻すまで、あなたはバットマンとして戦わなくてはならない」という叱責の言葉で、おそらくはブルースの心の深く突き刺さったことだろう。ラストシーンではジョーカーの登場を臭わせて、巧みな終わり方を見せている。観て損はない作品。