評     価  

 
       
File No. 0274  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2005年09月17日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   下山 天  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー  
殺し合う運命。殺し合う宿命
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   仲間 由紀恵 [as 朧]
オダギリ ジョー [as 甲賀弦之介]
黒谷 友香 [as 陽炎]
椎名 桔平 [as 薬師寺天膳]
沢尻 エリカ [as 蛍火]
リリィ [as お幻]
寺田 稔 [as 甲賀弾正]
坂口 拓 [as 夜叉丸]
升 毅 [as 室賀豹馬]
虎牙 光揮 [as 筑摩小四郎]
木下 ほうか [as 如月左衛門]
伊藤 俊 [as 蓑念鬼]
三好 健児
石橋 蓮司
松重 豊
永澤 俊矢
北村 和夫
 
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あ ら す じ    時は1614年、徳川幕府が天下を統一した太平の時代。忍者の二大勢力を誇った伊賀と甲賀は、初代・服部半蔵が定めた掟により長きに渡って互いに戦うことを禁じられてきた。そんな中、それぞれの跡取りである伊賀のと甲賀の甲賀弦之介は、互いの身分を知ることなく出会い、運命的な恋に落ちるのだった。しかし、伊賀と甲賀の宿命が、この2人に悲劇をもたらすことになる。
 駿府城の家康から、伊賀と甲賀それぞれの精鋭5人を戦わせ、どちらが生き残るかによって次期将軍を決するという命が下される。南海坊天海の策略だった。伊賀甲賀争忍の禁は解かれ、双方から10名の精鋭たちの名が挙げられた。奇しくも伊賀の頭領・朧に対する甲賀の頭領は弦之介。戦うことにしか生きる術を見いだせない忍たちの、秘術を駆使した壮絶な戦いが始まる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    原作は山田風太郎氏の「甲賀忍法帖」。氏の忍びを描いた作品はあるいは劇場作品で、あるいはオリジナルビデオで、何作か観たことがあるが、時代を経るに連れてCGを駆使した映像は間違いなく進歩をし続けている。しかし、映像はいくら進歩しても、それを演じる俳優の力量が伴っていなければ、それは単に薄っぺらい通り一遍のお話に成り下がってしまう。
 その力量が伴っていない俳優とは、言うまでもないオダギリジョーだ。貫禄も頭領としての自覚もないただの我が儘な坊ちゃんにしか見えず、なぜ彼のような俳優がこんな大役を射止めたのかが不思議でならない。池尻エリカもお世辞にも演技が上手いとは言えなかった。感動を呼ぶのは映像の技術では決してなく、あくまで人間の言動だということを再認識した。