評     価  

 
       
File No. 0291  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2005年08月27日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   君塚 良一  
       
上 映 時 間   117分  
       
公開時コピー   He's Back?
彼はシロか、クロか?
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   柳葉 敏郎 [as 室井慎次]
田中 麗奈 [as 小原久美子]
哀川 翔 [as 工藤敬一]
八嶋 智人 [as 灰島秀樹]
吹越 満 [as 篠田真一]
柄本 明 [as 津田誠吾]
佐野 史郎 [as 窪園行雄]
北村 総一郎 [as 神田署長]
小野 武彦 [as 袴田健吾刑事課長]
斉藤 暁 [as 秋山副署長]
真矢 みき [as 沖田仁美]
筧 利夫 [as 新城賢太郎]
 
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あ ら す じ    2005年2月。新宿で発生した殺人事件で、室井慎次は捜査本部長の任にあった。被疑者は警察官だったが、逃走中に車にはねられ事故死してしまい、事件には一応の幕が下ろされたように見えた。しかし、事件に裏があると感じた室井は、新宿北署に捜査を続けるよう命令する。
 ところがある日、捜査本部へ検察が乗り込んできて、室井を逮捕してしまう。死亡した被疑者の母親が、捜査に行き過ぎがあったと室井を告訴したためだった。そして、その母親の弁護士は、名うての弁護士を率いる灰島秀樹弁護士で、彼は警察の不正を暴くと意気込む。一方の室井の弁護に付いたのは、新米の女性弁護士小原久美子だった。彼女は、被疑者の母親が灰島に半ば強制的に室井を告訴させられたことを知り、灰島に不信感を抱き、灰島と徹底抗戦する決意を固める。
 この些細な事件を巡って、室井の同僚の警察官僚新城賢太郎沖田仁美も動き出す。些細に見えた事件の裏には、実は巨大な警察権力の意外な思惑が交錯していたのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『交渉人 真下正義』と比べると、刑事ドラマというよりも複雑に絡み合った人間関係を描いたドラマといった趣の作品。とは言っても、いきなり検察が捜査本部に乗り込んで室井を逮捕したり、灰島事務所の弁護士軍団といい、現実味に欠ける点は多い。巨大な組織にはえてして醜い権力闘争がつきものだが、警察庁と警視庁がもしも現実にこの作品のような醜い争いをしているとすれば、日本の治安が乱れるのは当たり前だと言える。それはともかくとして、全体に重くシリアスな雰囲気の中、田中麗奈の存在が一杯の清涼剤のような救いを与えてくれている(念を押しておくが、私は田中麗奈は好きではない)。また、本筋とは全く関係ないがスリー・アミーゴスの登場は、それだけで笑いがとれるようなお約束の存在となっている。また、かつて一世風靡セピアの同僚だった柳葉敏郎と哀川翔の共演も話題と言えば話題だろう。