File No.0314
製作年/公開日 2005年 / 2006年01月28日 製  作  国 イギリス / チェコ
フランス / イタリア
監      督 ロマン・ポランスキー 上 映 時 間 129分
公開時コピー  涙のあと 幸せはやってくる。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 バーニー・クラーク [as オリバー・ツイスト]
 ベン・キングズレー [as フェイギン]
 ハリー・イーデン [as アートフル・ドジャー]
 ジェイミー・フォアマン [as ビル・サイクス]
 エドワード・ハードウィッグ [as ブラウンロー氏]
 リアン・ロウ [as ナンシー]
あ ら す じ  19世紀の英国。救貧院に連れて来られたオリバー・ツイストは、粗末な食事に腹をすかせた孤児を代表してお粥のおかわりを要求し、追放処分になる。一旦は葬儀屋に奉公するが、不当な仕打ちに耐え切れず逃げ出してしまう。行く当てもない天涯孤独な身の上では、目の前に延びる街道を遥か70マイル先のロンドンまで目指す。
 7日間歩き通して大都会に辿り着いたオリバーは、スリの少年ドジャーと出会い、食事と寝床にありつけるからとフェイギンという男に引き合わされる ・・・・・。
たぴおか的コメント  アメリカでは不評のため2週間で打ち切られたらしいが・・・・・観に行って納得の完全な失敗作だった。19世紀のロンドンの街並みの再現は見事で、莫大な制作費をかけたのは頷ける。だが、主人公オリバー役のバーニー・クラークが全然ダメ。すべてが平均点かそれ以下で突出した魅力がないため、物語が進むにつれてどんどん存在感が薄れてしまい、最後は誰が主人公なのかわからなくなる始末。 子供を主役クラスに据えた作品は、その子役に魅力があってこそ盛り上がるが、逆だと惨憺たる出来になるという典型的な例だろう。ドジャーを演じたハリー・イーデンを主役にした方がまだマシだったのでは?フェイギン役のベン・キングズレーが良かっただけに、完全にその陰に隠れてしまったようだ。そして、ストーリーも平板の極みで、盛り上がるシーンが皆無。例えて言うなら、お茶を何杯も出したあとの出涸らしになった茶葉を食べさせられているような無味乾燥な感覚だった。『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』に続く、「アカデミー賞最有力」のコピーが掲げられた失敗作シリーズ第2弾、とでも言ったところか。今年のマイ・ワースト10入りの最有力候補だ。