製作年/公開日
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2005年 / 2005年11月12日
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製 作 国
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韓 国
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監 督
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パク・チャヌク
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上 映 時 間
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114分
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公開時コピー
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最後の復讐が、一番哀しく、美しい。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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イ・ヨンエ [as イ・クムジャ]
チェ・ミンシク [as ペク先生]
クォン・イェヨン [as ジェニー]
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オ・ダルス [as チャン]
キム・シフ [as クンシク]
ナム・イル [as チェ班長]
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あ ら す じ
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天使のような美貌の持ち主クムジャは18歳の時に妊娠して、教育実習に来ていたペク先生に助けを求める。ところが、クムジャが20歳の時、ペク先生は身代金目当てに6歳の少年を誘拐し、クムジャが罪をかぶって自首しなければ幼い娘を殺すと脅した。クムジャは13年の懲役を言い渡され、刑務所へと送られるのだった。
刑務所では誰に対しても優しい笑顔を絶やさず、“親切なクムジャさん”と慕われていた。しかし、彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすこと。そして13年の服役の末、ようやく出所した彼女は、かつて恩を売った囚人仲間のもとを訪ね、ペク先生への復讐へ向けて周到な準備を進めていくのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
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ちょっとワケあって、何の予備知識もないままに劇場へ行った。この作品、『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続くパク・チャヌク監督の“復讐三部作”完結編とのこと。そうと知っていたら、もしかしたら劇場へは行かなかったかもしれない。それはともかく、観終えた後、何だか言いようのない違和感に捕らわれたのだが、それはおそらくクムジャの人格と行動の矛盾に起因しているのではないだろうか。ただ復讐のみを目的にして生きることの虚しさや愚かさ、それが解らないような女性にはクムジャは決して見えない。仮に自分の娘を殺されていたならば、復讐のみに生きようとする気持ちはわからないではないが、娘とは幸せな再会を果たしているのだから。しかも、その娘を復讐の現場に連れてくるとは、正気の沙汰とは思えない。そう、全編を狂気が支配しているような、そんな作品なのだ。特にペクを処罰するシーンに至っては、登場者全員が狂気に感染したかのような凄まじさだ。ペクを殺害する現場に現役の刑事が立ち会って、そればかりか証拠隠滅の手伝いまでやってのけるとは、いくらなんでもやり過ぎのような気もするが・・・・・。
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