製作年/公開日
|
2004年 / 2006年04月08日
|
製 作 国
|
イギリス
|
|
監 督
|
ローレンス・ダンモア
|
上 映 時 間
|
110分
|
公開時コピー
|
17世紀イギリス。閃光のように現れ、燃え尽きた美しき男。
|
最初に観たメディア
|
|
キ ャ ス ト
|
ジョニー・デップ [as ジョン・ウィルモット・ロチェスター伯爵]
サマンサ・モートン [as エリザベス・バリー]
ジョン・マルコヴィッチ [as チャールズ2世]
ロザムンド・パイク [as エリザベス・マレット]
トム・ホランダー [as ジョージ・エセリッジ]
|
ジョニー・ヴェガス [as サックヴィル]
ケリー・ライリー [as ジェーン]
ジャック・ダヴェンポート [as ハリス]
リチャード・コイル [as オールコック]
フランチェスカ・アニス [as 伯爵夫人(ロチェスターの母)]
|
|
あ ら す じ
|
1660年代、清教徒革命後間もない王政復古のイギリス。追放されていたある男が、恩赦を受けてロンドンへと戻ってきた。ジョン・ウィルモット、第二代ロチェスター伯爵だ。悪友たちが演劇議論を交わすバーに寄った彼は、国王チャールズ二世の親族を前に、性描写の入った政府批判の詩を詠んだ武勇伝を話してきかせた。世間を騒がし続ける破天荒なジョンだが、その才能は国王も認めるところだった。そして、一同はいつものように芝居小屋へ向かった。
舞台が始まると、消え入りそうな声で台詞を吐く女優エリザベス・バリーに、観客から大ブーイングが起きる。しかし、ジョンは彼女の隠れた才能を見抜き、自ら演技指導をしたいと申し出る。最初は拒絶していたエリザベスだったが、ジョンの熱意に渋々だが申し出を受けるのだった。
翌日からジョンとエリザベスの舞台稽古が始まる。一対一で執拗なまでに熱心な指導は繰り返され、次第に2人は惹かれあうようになる。そして、ついに舞台の初日となり、エリザベスの演技に観客は万雷の拍手をもって報いるのだった・・・・・。
|
たぴおか的コメント
|
ジョニー・デップが17世紀に実在した放蕩の天才詩人・ロチェスター伯爵を熱演。冒頭のジョンのナレーション「初めに断っておく。諸君は私を好きになるまい。」で思わぬ方向からの攻撃を受け、そのままジョン・ウィルモットの世界に引きずり込まれた。原題の"Libertine"とは、スペルから察しがつく通り「自由(Liberty)」に関連のある単語で、「自由思想家」という意味を持つ名詞だ。しかし、この単語にはもうひとつ「放蕩者」という意味がある。確かに、33歳の若さで梅毒で夭逝した様は「放蕩」と呼ぶにふさわしいかもしれないが、私が観た限りは、むしろ放蕩というよりも愛に対して誠実な男という印象を強く受けた。いずれにせよ、ロチェスター伯爵という孤独な詩人を強く印象づけたのは、ジョニー・デップの演技力あってのことで、特に後半の病に冒された演技には鬼気迫るものがある。
|