File No.0356
製作年/公開日 2004年 / 2006年06月17日 製  作  国 中  国
監      督 ホウ・ヨン 上 映 時 間 129分
公開時コピー  激しくも、甘美な恋が開花した…  恋の儚さ・幸せの脆さ・命の尊さを描く、心揺さぶる物語。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 チャン・ツィイー [as 茉/莉/花]
 ジョアン・チェン [as 茉の母/茉]
 チアン・ウェン [as 孟]
 リィウ・イエ [as 杜]
 ルー・イー [as 偉]
あ ら す じ  1930年。映画スターを夢みる18歳の少女。小さな写真館を営む母と2人暮らしの彼女は、映画会社の社長に見初められ、新進女優として華やかな世界へとその一歩を踏み出す。映画スターとして順風満帆に見えた彼女の運命は、戦争によって一転する。孟社長が会社をたたみ、有り金を持って香港へ逃げてしまったのだ。その時、茉の中には新しい命が宿っていた・・・・・。
 1950年。茉の娘は、労働者階級の青年に一目惚れし茉の反対を押し切って結婚する。しかし、莉は子供が産めないとわかり、女の子を養子に迎えてと命名する。幸せに満ち足りた家庭は、偉の自殺で転機を迎える・・・・・。
 1980年。莉の娘花は、姿を消した莉に代わり祖母の茉に育てられ美しい女性へと成長する。茉の反対を押し切り地方の大学に合格した青年と結婚した花だったが、大学を卒業した杜が今度は日本に留学すると言う。杜を日本へ送り出し、茉と2人で杜の帰りを待つ花は妊娠していたが、帰ってきた杜には愛する別の女性が。離婚を求められた花は、杜と決別しひとりで子供を産み育てる決意をするのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  チャン・ツィイーが、茉莉花(ジャスミン)の名にちなんだ茉・莉・花という祖母、母、娘の3代にわたる女性を演じた作品。制作されたのは2004年だから、ちょうど『LOVERS』と同じ時期になるはず。 戦前・戦後そして近代のそれぞれの中国の世相を反映しながら、それぞれの時代を懸命に生きた女性像をチャン・ツィイーが健気に演じているのがいい。まぁ、思いっきりエコ贔屓が得意な私にとっては、チャン・ツィイーが可愛ければそれで満足してしまうようなところもあるが(笑)。ちなみに、エンド・クレジットでキャストのトップは彼女ではなく、茉の母親と茉の後半の2役を演じたジョアン・チェンだった。確かに、チャン・ツィイーの演技も見事だが、やはり経験からくる貫禄という点では、まだまだジョアン・チェンには及ばないのは事実。とは言っても、チャン・ツィイーの若さですでにジョアン・チェンを凌ぐ貫禄が身に付いているのもまた不自然ではあるが。