評 価
File No.
0370
製作年 / 公開日
2006年 / 2006年07月08日
製 作 国
日 本
監 督
西川 美和
上 映 時 間
119分
公開時コピー
あの橋を渡るまでは、兄弟でした。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
オダギリ ジョー
[as 早川猛]
香川 照之
[as 早川稔]
伊武 雅刀
[as 早川勇]
新井 浩文
[as 岡島洋平]
真木 よう子
[as 川端智恵子]
木村 祐一
[as 丸尾明人]
田口 トモロヲ
[as 裁判官]
蟹江 敬三
[as 早川修]
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あ ら す じ
故郷を離れ東京で写真家として自由奔放に生きる
早川猛
。母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで 父・
勇
と共にガソリンスタンドを経営する兄・
稔
と再会する。猛は頑固な父とは折り合いが悪かったが、温厚な稔がいつも2人の間に入り取りなしていたのだ。
そんな勇が密かに心を寄せていたのが、幼なじみの
智恵子
だった。彼女は再婚した母親の元を離れ、勇とともにガソリンスタンドで働いていた。猛は智恵子と再会し、智恵子の部屋に押しかけて関係を結んでしまう。
翌日、兄弟は智恵子と3人で蓮見渓谷へとドライブに出かける。子供のようにひとりはしゃぐ稔。それを見守りながら、猛と一緒に東京へ行きたいと言い出す智恵子。ところが、猛が2人と離れた隙に、川に架かる細い吊り橋から智恵子が渓流へと落下してしまう。その時、そばにいたのは稔ひとりだった。そして、稔は殺人の容疑で逮捕されてしまい、一部始終を目撃していた猛は弁護士をしている伯父・
修
に稔の弁護を依頼する。
事故か、事件か、やがて裁判が始まる。検察官の丸尾は執拗に稔を追求し、それに対して稔は意外な一面を覗かせる。裁判を傍聴していた猛は動揺し、やがて証言台に立つのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
2時間の間、息を抜くことも出来ない緊迫感に包まれた佳作。その緊迫感を支えていたのは、言うまでもない香川照之の演技力だ。目の動き、息づかい、顔の筋肉のこわばりすべてで稔という人物に成りきる様は「これぞ俳優」というべき凄まじさで、ただただ感服した。対するオダギリジョーは、当然ながら演技の巧みさという点では香川には及ぶはずもないが、この作品ではかえってそれが幸いし、一種のアンニュイな雰囲気を作り出している。
それにしても、結局何が真実だったのか?もしも猛の証言が正しければ、7年後に古いフィルムを見て彼が気づいた真実とは何だったのか?もしも猛の証言が真実でなければ、それは兄に対する非情な裏切りであるから、ラストで猛と再会したときの稔の笑顔がは猛に対する許しを意味するのか、あるいは、兄弟の断絶を告げる笑顔だったのか?