File No.0373
製作年/公開日 2006年 / 2006年06月03日 製  作  国 日  本
監      督 倉内 均 上 映 時 間 104分
公開時コピー  笑顔で生きんしゃい。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 吉行 和子 [as ばあちゃん]
 浅田 美代子 [as 真佐子]
 鈴木 祐真 [as 明広(中学)]
 池田 晃信 [as 明広(小学)]
 池田 壮磨 [as 明広(小学)]
 穂積 ぺぺ [as 小2担任]
 吉守 京太 [as 警官]
 石川あずみ [as 看護婦]
 緒方 拳
 三宅 裕司 [as 明広]
 島田 紳助 [as スポーツ店主]
 島田 洋八
 山本 太郎 [as 中野先生]
 工藤 夕貴 [as 明広の母]
あ ら す じ  戦後まもない広島で原爆症の父親を亡くし、居酒屋で懸命に働くに育てられていた明広は、母の元を一人離れ佐賀にある祖母の家で暮らすことになった。夫の死後7人の子供を育て上げた祖母は今も現役の掃除婦として働いており、かなり古くなった家で一人暮らしをしていた。
 伯母の真佐子に連れられて、夜遅く広島から佐賀のばあちゃんの家に到着する。明広を迎えた祖母は、いきなり長旅への労いもなくご飯の炊き方を明広に教える。そして、早速翌日の朝4時にばあちゃんに起こされ、ご飯を炊くのが明広の日課となった。ご飯が炊けたら、家の裏に流れる川に行き、水面に張った棒に引っかかっている野菜を集める。川には上流にある野菜市場で売り物にならない曲がったキュウリや野菜の切れ端が流れてくるのだった。「川は、うちのスーパーマーケット」と、ばあちゃんは笑うのだった。
 ようやく学校にも慣れ、明広は剣道や柔道を習いたいとばあちゃんに頼むが、ばあちゃんは金がかかるからと受け付けない。そして、金がかからないスポーツ、走ることを明広に勧めるのだった。ばあちゃんの言葉に従って毎日校庭を走り続けた明広は、やがて学校内で一番速いランナーとなるのだった・・・・・・。
たぴおか的コメント  タイトルの「がばい」とは、佐賀地方の方言で「凄い」という意味。原作はB&Bの島田洋七で、自らが少年時代に佐賀の祖母の元へ預けられた体験をモチーフにした小説だ。自叙伝ではなく小説のため、実際の「ばあちゃん」よりもふんだんに脚色してあるだろうことは想像できる。私は原作をコミック化した『がばい』( 集英社:ビジネスジャンプ連載中)を連載開始からずっと読んでいたが、原作が島田洋七であることには全く気づかなかった。ストーリーはアッと言わせるような意外な展開もなく淡々と進んでいくのだが、今の時代が失ってしまった人の優しさ・暖かさなどが随所から感じられた。ラストは予想通りなのだが、それでも最後のばあちゃんの叫びは胸にグッとくるものがあった。ちなみに、島田洋七本人や島田紳助がカメオ出演している。