評     価  

 
       
File No. 0379  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2006年09月09日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ブッレット・ラトナー  
       
上 映 時 間   105分  
       
公開時コピー   世界は、選択で創られ、選択で滅ぶかもしれない。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ヒュー・ジャックマン [as ウルヴァリン]
ハル・ベリー [as ストーム]
パトリック・スチュワート [as プロフェッサーX]
ジェームズ・マースデン [as サイクロプス]
ベン・フォスター [as エンジェル]
ファムケ・ヤンセン [as ジーン・グレイ]
イアン・マッケラン [as マグニートー]
レベッカ・ローミン [as ミスティーク]
アンナ・パキン [as ローグ]
ショーン・アシュモア [as アイスマン]
 
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あ ら す じ    20年前。ミュータントを導くための学校エグゼビア・スクールの主催者プロフェッサーXことエグゼビアは、グレイ家を訪ねる。両親は、一人娘ジーンが病気だと思い世間に隠していた。しかし、彼女は世界最高のミュータントパワーの持ち主のエグゼビアをはるかにしのぐ能力の持ち主だった。それから10年後。大企業の社長ワージントンは、自分の息子がミュータントであることを知り、息子を元に戻すための研究に取り組む。
 そう遠くない未来。ワージントン社は、ミュータントの遺伝子に作用しミュータントを普通の人間に戻す新薬“キュア”を開発する。これに反発したマグニートーは、ミュータント・テロ組織に次々と反社会的なミュータントを取り込んで行く。一方、サイクロプスがアルカリ湖で死んだはずのジーンに出逢う。この異変を察知し湖へ急行したローガンストームは、ジーンが倒れているのを発見し学園に連れ帰る。ところが、強大な力を持つジーンの中には、もう一つの凶暴な人格である“フェニックス”が覚醒しつつあった。
 学園を脱走し、自宅へ逃げ帰ったジーンを追うプロフェッサーXとマグニートー。しかし、ジーンの中の“フェニックス”が目覚め、その恐るべきパワーの前にプロフェッサーXはついに帰らぬ人となる。そして、フェニックスをも取り込んだマグニートーは、アルカトラズにあるワージントン社の“キュア”研究所の襲撃を断行する。これを防ぐべく、ローガンやストームらX-MENもアルカトラズに向かうのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    シリーズ完結編となる3作目。否定的な意見が多いようだが、私個人としてはシリーズの最後を締めくくるド派手な作品で面白かった。確かに、死んだはずのジーンが実は生きていたり、今までの2作では中心的な役割を演じたサイクロプスがあまりに呆気なく死んでしまったり、逆に新しいキャラクターがあまりに多く登場したり、作品としてのまとまりを欠いていることは事実。だが、主役のヒュー・ジャックマンとハル・ベリーがとにかくカッコイイ。そして、最後にジーンと対決に望んだローガンの実を切るような決断(=ディシジョン)もあれ以外の選択では面白さも半減していただろう。
 ちなみに、この作品がシリーズ完結編と冒頭にも書いたのだが、ラストでは死んだはずのプロフェッサーXが実は生きていたように臭わせるカットや、“キュア”によって力を失ったマグニートーが、わずかだが力を取り戻しているように思わせるカットもあり、もしかしてまだ続くのか?と興味を惹かれるエンディングだった。映画はエンドロールが終わるまで観なければいけないと改めて痛感した作品だ。