評     価  

 
       
File No. 0380  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2006年09月09日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   黒沢 清  
       
上 映 時 間   115分  
       
公開時コピー   私にかけられた呪いは「愛」  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   中谷 美紀 [as 春名礼子]
豊川 悦司 [as 吉岡誠]
西島 秀俊 [as 木島幸一]
安達 祐実 [as 亜矢]
鈴木 砂羽 [as 野々村めぐみ]
加藤 晴彦 [as 村上]
大杉 漣 [as 日野]
 
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あ ら す じ    芥川賞作家・春名礼子は、スランプから脱却するために純文学から大衆小説へと路線を変えようとしていた。しかし筆はなかなか進まず、そのせいか体調も悪くなってきた。そこで、編集担当者の木島幸一の紹介で、高円寺のマンションから森の中にある古い一軒家に移り住み、執筆に専念することにした。家の前には、人気のない不気味な建物があった。
 ある夜、礼子は、その建物に一人の男が出入りしているのを見る。その男吉岡誠は相模大学教授で、近くのミドリ沼から引き上げられた1000年前の女性のミイラを保管していたのだ。それ以来、礼子はその建物に惹かれるようになる。その頃から、礼子の周りに不思議な現象が起こり始める。そしてある日、礼子は吉岡からミイラを2〜3日預かってくれないかと頼まれる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    中谷美紀と豊川悦司という組み合わせから、2人の演技に期待して観たのだが・・・・・久しぶりに金返せモードに突入するところだった。一言で感想を言えば、「何だ、こりゃぁ?」。ミイラの呪いというが、何度か泥のような物を嘔吐した以外は、主人公の礼子にとっては何が呪いなのかサッパリわからない・・・・・つーか、ミイラの呪いなんて全然関係ないとしか思えず、それよりも殺された前の住人の幽霊に悩まされるだけだし、むしろミイラに呪われていたのはトヨエツ扮する吉岡の方だ。
 ラストは礼子がスッキリ元気になってしまって、吉岡の苦しむ様にスポットが当てられて、一体誰が主人公なのかわからなくなってしまう。この作品をレイトショーで観るくらいなら、家で早めに寝ていた方がよっぽどましだった気がする。