製作年/公開日
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2006年 / 2006年09月23日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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李 相日
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上 映 時 間
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120分
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公開時コピー
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未来をあきらめない 北国を常夏の楽園へ。40年の時を越え語られる奇蹟の実話。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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松雪 泰子 [as 平山まどか]
豊川 悦司 [as 谷川洋二朗]
蒼井 優 [as 谷川紀美子]
山崎 静代 [as 熊野小百合]
池津 祥子
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徳永 えり
三宅 弘城
寺島 進
志賀 勝
大河内 浩
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菅原 大吉
山田 明郷
高橋 克実
岸部 一徳 [as 吉本紀夫]
富司 純子 [as 谷川千代]
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あ ら す じ
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昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフトし、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は起死回生のプロジェクトとして、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。
目玉となるのは、フラダンスのショー。早速、地元の娘たちからダンサーを募るが、結局残ったのは紀美子や小百合ら4人だけ。本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかが東京からダンス指導に招かれるが、集まったのが全くの素人ばかりであることを知ったまどかは教える意欲を失ってしまう。しかも、数世代も前から山で生きてきた住民たちは、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対し、まどかや娘たちへの風当たりも強く、プロジェクトは前途多難な船出となった・・・・・。
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たぴおか的コメント
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まずは松雪泰子の運動能力の高さと体の柔軟さに驚かされた。そして、次に蒼井優の見事なダンスに二度驚いた。正直言って、フラダンスなんてただ体を海中の昆布のようにゆらゆらさせているだけだとバカにしていたのだが(失礼!)、そんな自分が恥ずかしい。一見するとタンゴと見間違うような激しい踊りもあり、おそらくは松雪泰子もそうだろうが、さらに松雪以上に蒼井優は激しいトレーニングを積んだのではないかと思われる。ただ寂れていくばかりの炭坑の町の存亡という重荷を背負った紀美子を筆頭とする娘たちが、まどかの厳しいトレーニングに耐えて最後に花開く様は、やはり観ている者の感動を誘わずにはいられない。そして、サナギから蝶へと脱皮したかのように娘たちが変わったのと同時に、次第に心の壁を取っ払って熱く指導にのめり込んでいくまどかの変化が心地いい。その様は、岸部一徳扮する吉本の「いい女になった」という一言に尽きる。同じダンスがモチーフとなっているが、先に公開された『バックダンサーズ!』とはひと味もふた味も違った重厚な作品になっている。
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