【
File No.0389
】
製作年/公開日
2006年 / 2006年09月23日
製 作 国
日 本
監 督
土井 裕泰
上 映 時 間
118分
公開時コピー
泣いても、泣いても
溢れ出す、君への想い。
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
キ ャ ス ト
妻夫木 聡
[as 新垣洋太郎]
長澤 まさみ
[as 新垣カオル]
麻生 久美子
[as 恵子]
塚本 高史
中村 達也
平良 とみ
[as オバァ]
森下 愛子
大森 南朋
船越 英一郎
橋爪 功
[as 恵子の父]
小泉 今日子
[as 光江]
あ ら す じ
いつか自分の店を出したいと夢を抱いて那覇の市場や居酒屋で朝から晩まで元気いっぱい働く
洋太郎
。そんな彼にとって自分の夢より何よりも優先すべきは大切な妹
カオル
の幸せだった。まだ幼い頃、どんなことがあっても妹を守ると母
光江
と交わした約束を忘れることはなかった。
その妹が高校進学を機に
オバァ
と暮らす島を離れ、洋太郎と一緒に暮らすことになる。が、久々に再会したカオルの美しく成長した姿に洋太郎は呆然とするのだった。こうして、洋太郎のボロアパートでふたりの暮らしが始まった。やがて資金が貯まり、洋太郎の夢だった居酒屋の開店にこぎ着ける。しかし、喜びも束の間、詐欺にあった洋太郎は夢を断念するばかりか借金まで背負ってしまう。そして、洋太郎は恋人
恵子
との別れを決意するのだった。
カオルは大学合格を機に、洋太郎の元を離れひとり暮らしを始める。互いの気持ちを押し殺して、決して会おうとしない洋太郎とカオルだったが、1年半が経過した台風の夜、ふたりは再会することになる。そして、その日を境にふたりの歴史は大きな転機を迎えるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント
う〜ん、一言で言うなら、中身が薄く全編を通して作り物感の溢れる作品。決して登場人物の演技が稚拙であるわけではないのだが、ナゼか常に一歩引いて客観的に作品と対していたため、盛り上がりも今ひとつだった。確かに、作品の出来には監督や俳優たちの力量にかかっている部分が大きい。だが、いくら優れた監督と出演者が揃ったとしても、脚本がそれを台無しにすることもあるわけで、その一つの例がこの作品なのではないだろうか。それに、ただ泣かせたいがために無理矢理洋太郎を死なせるような脚本には逆に引いてしまう。『踊る大捜査線』もそうだったが、テレビの2時間ドラマで放映するならば視聴率を取れる作品かもしれないが、残念ながら劇場作品としては力不足は否めないだろう。