File No.0404
製作年/公開日 2006年 / 2006年10月21日 製  作  国 日  本
監      督 篠原 哲雄 上 映 時 間 121分
公開時コピー
 いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 堤 真一 [as 長谷部真次]
 岡本 綾 [as 軽部みち子]
 常磐 貴子 [as お時]
 大沢 たかお [as 小沼佐吉]
 田中 泯 [as 野平 啓吾]
 笹野 高史 [as 岡村]
 北条 隆博 [as 小沼昭一]
 吉行 和子 [as 長谷部民枝]
あ ら す じ  絶縁状態の父・小沼佐吉が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。ところが、ある駅で乗り換えのために地下道を歩いていた時、そこに突然亡き兄昭一の姿を見かける。
 兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の新中野駅前だった。彼は昭一に直接話しかけて家まで連れて帰り、その夜は以後絶対に家を出ないようにと釘を刺す。その日は昭一の命日で、夜家を飛び出した昭一は事故にあって亡くなってしまったためだった。ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、結局昭一の運命を変えることはできなかった。
 そして後日、再び真次はタイムスリップを経験する。そこは昭和21年の戦後間もない東京で、驚くことに恋人のみち子もタイム・スリップしていたのだ。そして彼らは、闇市でしたたかに生きる若き日の佐吉父やお時に出会うのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  この作品 、主演は堤真一と岡本綾となっているが、実質的な主演は間違いなく大沢たかおだ。そして、大沢扮する小沼佐吉という人物をバックボーンにしたからこそ、かろうじて作品が成り立っているという印象を受けた。中身はというと、果たして岡本綾扮するみち子が登場する必要があるのか?彼女はラストでなぜあのような選択をしなければならなかったのか?真次とみち子だけがなぜタイム・スリップするのか?タイム・スリップするためのトリガーは一体何なのか?とにかくやたらクエッション・マークが多く、すべてが必然ではなく偶然の積み重ねで説得力に欠けること甚だしい。ゴチャゴチャなシーンを無理矢理トンネル内の高速撮影シーンで繋いだような作品で、観ていて途中でうんざりしてきた。また、最近の常盤貴子の演技には全く魅力を感じることがなく、かつての連ドラの女王も今は見る影もない惨憺たる有様だ。