小さな映像制作会社にようやく就職し日々苛酷な労働を強いられている岸田智也に、友人であり今の会社への就職を世話してくれた同僚でもあった佐藤あおいがアメリカで事故死したと知らせが届く。
智也とあおいの2人が知り合ったのは、大学時代。智也が片想いの女の子に近づきたいために、その女の子の友人であるあおいに声をかけたのがきっかけだった。智也をストーカー呼ばわりするあおいだったが、次第にうち解けていきやがては互いに何でも話せる中となる2人。そして、あおいは映画研究会に智也を引きずり込み、自らの監督作「THE END OF THE WORLD」に主演させたのだった。
卒業後、定職に就けないでいた智也。好きな映像の仕事をやりながらも、先輩樋口から言われた言葉に刺激され、会社を辞めてアメリカ行きを決意したあおい。2人は離れてみて初めて互いの存在の大きさに気づくのだったが、今となってはもう会うことすらできなかった・・・・・。