File No.0406
製作年/公開日 2006年 / 2006年10月28日 製  作  国 日  本
監      督 熊澤 尚人 上 映 時 間 118分
公開時コピー  近くにいたのに。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 市原 隼人 [as 岸田智也]
 上野 樹里 [as 佐藤あおい]
 蒼井 優 [as 佐藤かな]
 酒井 若菜 [as 麻倉今日子]
 鈴木 亜美 [as 久保サユミ]
 相田 翔子 [as 森川千鶴]
 小日向 文世 [as 佐藤安二郎]
 佐々木 蔵之介 [as 樋口慎祐]
 尾上 寛之 [as 服部次郎]
 田中 圭 [as 尾形学人]
 田島 令子
 田山 涼成
 鷲尾 真知子
 ピエール瀧
 マギー
あ ら す じ  小さな映像制作会社にようやく就職し日々苛酷な労働を強いられている岸田智也に、友人であり今の会社への就職を世話してくれた同僚でもあった佐藤あおいがアメリカで事故死したと知らせが届く。
 智也とあおいの2人が知り合ったのは、大学時代。智也が片想いの女の子に近づきたいために、その女の子の友人であるあおいに声をかけたのがきっかけだった。智也をストーカー呼ばわりするあおいだったが、次第にうち解けていきやがては互いに何でも話せる中となる2人。そして、あおいは映画研究会に智也を引きずり込み、自らの監督作「THE END OF THE WORLD」に主演させたのだった。
 卒業後、定職に就けないでいた智也。好きな映像の仕事をやりながらも、先輩樋口から言われた言葉に刺激され、会社を辞めてアメリカ行きを決意したあおい。2人は離れてみて初めて互いの存在の大きさに気づくのだったが、今となってはもう会うことすらできなかった・・・・・。
たぴおか的コメント  何かと良くない評判ばかりを耳にする上野樹里の出演作だけに、先入観があった作品だったが、観てみるとやはり上野樹里の演技に対する才能を認めないわけにはいかなかった。上野樹里が佐藤あおいを演じているのではなく、実際に佐藤あおいという人物が存在したかのような、完全に役柄に成りきっての自然な演技には正直脱帽。また、それには及ばないながらも市原隼人も健闘していると言えるだろう。作品の構成が各章に明確に分けられているために、誤魔化しの映像で繋ぐ必要もなく心地いい。ただ、タイトル「虹の女神」についてだが、「虹」が実際に作品中では大した意味も持たず、また、あおいのイメージを「女神」とするにはあまりにお粗末であるような印象は受けた。また、『ただ、君を愛してる』に続いてまたもや主人公が亡くなるという設定には、いい加減飽き飽きしてきた。