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File No.0418
】
製作年/公開日
2006年 / 2006年11月18日
製 作 国
日 本
監 督
河野 圭太
上 映 時 間
110分
公開時コピー
ひとめあなたに、会いに生きたい。
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
キ ャ ス ト
西田 敏行
[as 椿山和昭]
伊東 美咲
[as 和山椿]
成宮 寛貴
[as 竹内弘実]
和久井 映見
[as マヤ]
志田 未来
[as 蓮子]
國村 隼
[as 市川大介]
市毛 良枝
[as 市川静子]
桂 小金治
[as 椿山昭三]
渡辺 典子
[as 椿山由紀]
沢村 一樹
[as 嶋田]
余 貴美子
[as 知子]
綿引 勝彦
[as 武田]
あ ら す じ
デパートに勤務する
椿山課長
はバーゲンで大忙しの中、倒れて突然死してしまう。そんな椿山が目を覚ました場所は天国と地獄の中間に位置する“中陰役所”だった。ここでは「天国行き」か「地獄行き」かの審判を下されるのだが、自分の死に納得がいかず、かつ戻る事情があると判断された者は、初七日まで現世に戻ることが許される。そして、突然死した椿山と、ヤクザの組長の
武田
、まだ10歳の少年雄一の3名だけが、現世への“逆送”の希望が叶えられるのだった。
正体を明かしてはならないというルールのために、椿山は
和山椿
という名の若い女性、雄一は
蓮子
という女の子、武田は
竹内
という青年の姿でそれぞれ甦る。椿は知らずに死んだ重大な事実を知ること、蓮子は自分の実の親を知ること、竹内は組で起こる内紛を防ぐことという、それぞれの目的を残されたわずかな時間で果たさなければならなかった・・・・・。
たぴおか的コメント
西田敏行が伊東美咲の姿で7日間だけ甦る、というのに興味を覚えて観たのだが・・・・・笑いの緩和と人間ドラマの緊張が絶妙に配置されていて、上映が終わってもしばらくは余韻から抜けきれなかった。主演の西田敏行は言うに及ばず、伊東美咲、成宮寛貴、志田未来の3人がきっちりと役割にはまり込んでいて、特に伊東美咲がこれほどの演技を見せてくれるとは驚いた。そして、出番は多くないが、和久井映見の軽妙な演技には思わず笑ってしまう。生前は全く無関係だった3人の甦りが、実は絶妙に絡み合っているその原作と脚本の巧みさにはただただ感嘆するのみで、今年観た邦画の中では文句なくトップクラスの作品だ。思わず吹き出しそうになるような笑い所もあれば、思わず目頭が熱くなるシーンもありで、老若男女を問わずに是非観て欲しい作品。