File No.0420
製作年/公開日 2006年 / 2006年11月25日 製  作  国 日  本
監      督 天願 大介 上 映 時 間 129分
公開時コピー  光をなくした女、闇を抱える男。  殺人事件からはじまった不思議な共同生活。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 田中 麗奈 [as 本間ミチル]
 陳 柏霖 [as 大石アキヒロ]
 井川 遙 [as 三島ハルミ]
 宮地 真緒 [as 二葉カズエ]
 佐野 史郎
 波岡 一喜
 岸部 一徳 [as ミチルの父]
 佐藤 浩市 [as 松永トシオ]
あ ら す じ  交通事故が原因で視力を失った本間ミチルは、駅のホームを見下ろす一軒家で父親と暮らしていた。しかしその父が急死して、ミチルは親類の反対をよそに一人暮しを始める。
 ある日、印刷工場に勤務する松永がホームから転落し、入って来た列車にはねられて死亡する事件が起きた。その後の調べで、松永は誰かにホームから突き落とされたことが判明する。そして、その事故当日に一人の青年がミチルの家に忍び込んだ。その青年は、松永の会社の同僚で死亡事件の重要参考人大石アキヒロだった。彼はミチルに気づかれないように息をひそめて居間で暮らし始め、ミチルは家に誰かがいるような気配を感じながらも、普段と変わらない生活を送っていた。
 アキヒロには、ミチルの家に侵入した理由があった。駅のホームに再び「あの女」が来ないかをずっと見守り続けるためだった。「あの女」、それは松永をホームに突き落とした張本人で、アキヒロは自分も松永をホームから突き落とそうとしていたのだが、その女に先を越されたのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  正直言って、田中麗奈ってお世辞にも可愛いとは言えないしあまり好きではないのだが、作品自体は予想以上に良かった。男なのか女なのか、若いのか年寄りなのかもわからない相手と共同生活を送ることで、自分は一人ではないと知ると同時に、一人ではないということが、どれだけ心強いかを知る。そして、その相手がかけがえのない存在にまで成長していく。この作品のように特殊な状況下ではなくとも、同じような思いを抱くことは少なくないだろう。盲目というハンディキャップを負ったミチルにとっては、その思いはなおさら強いものであり、そのミチルを演じ切った田中麗奈はやはり平凡な女優ではないということだろう。そして、最近は完全に女優業に定着した感のある井川遙だが・・・・・以前とは見違えるほど演技も巧くなっているのは喜ばしいのだが、この作品での彼女の役柄は汚れ役で、できればこんな彼女は見たくなかった(笑)。