評 価
File No.
0422
製作年 / 公開日
2005年 / 2005年09月17日
製 作 国
日 本
監 督
月野木
上 映 時 間
117分
公開時コピー
憎い。
殺す?
どうしようかな?
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
内山 理名
[as 秋葉奏子]
水川 あさみ
[as 都築未歩]
小日向 文世
[as 秋葉由紀彦]
緒形 直人
[as 都築則夫]
内田 朝陽
[as 中垣明良]
塚本 高史
[as 渡辺拓巳]
堀北 真希
[as 秋葉奏子(小学生)]
平田 満
[as 椎名皓一]
南野 陽子
[as 井原実子]
田中 好子
[as 斎藤佳代]
島田 陽子
[as 田中医師]
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あ ら す じ
秋葉奏子
は、小学校の修学旅行中に家族が事故にあったことを知らされる。教師の
井原
に付き添われて病院に着いた奏子が連れて行かれたのは、両親と幼い弟二人が静かに横たわる死体安置所だった。叔母の
佳代
から、家族が殺人事件に巻き込まれたこと、犯人の
都築則夫
のことを聞かされる泰子。この事件がトラウマとなり、泰子は家族の死体に出会うまでの4時間を追体験してしまうという発作に襲われるようになる。
それから8年。大学生となった奏子は、自分の家族を殺した都築に死刑判決が下ることを知る。この惨殺事件を追ってきたルポライターの
椎名皓一
に出会い、泰子は都築の娘の
都築未歩
の住所を聞き出す。そして未歩が働くバーを訪れた奏子は、自分の素性を隠して未歩に近づいていく。父親の犯した罪を自分の罪のように背負って生きてきた未歩と、奏子は次第に親しくなっていく。しかし、未歩が
中垣明良
という男と結婚して幸せそうな生活を送る姿を見て、怒りがこみ上げてくるのだった。
ところが、未歩は家庭では明良に容赦ない暴力を振るわれていた。そのことを知った奏子は「殺してしまえばいいのよ」と未歩にほのめかす。戸惑う未歩だったが、ある日明良にお腹を蹴られ子供を流産してしまい、それをきっかけに明良に対する殺意が明確となる。未歩は奏子に完全犯罪のアリバイ作りの協力を申し出たが、犯行当日に奏子が発作に襲われたため、奏子を置いてひとり明良殺しに向かった・・・・・。
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たぴおか的コメント
ついうっかりして、劇場で見そびれてしまった作品。2000年に吉川英治文学新人賞を受賞した野沢尚氏の小説『深紅』を映画化した作品だ。野沢氏が脚本を手がけたテレビドラマが好きで、『この愛に生きて』『恋人よ』『青い鳥』『眠れる森』『氷の世界』はオンエア時に観ている。そして、この作品でも独特の野沢ワールドは健在で、殺人者の娘と被害者の娘が知り合い、互いに相手の素性を知りながら知らないふりをして友達付き合いをするという、一種の綱渡り的な均衡が保たれている。観ている者は、おそらくはいつバランスが崩れるのか、という不安感を主人公の2人と共有することになるだろう。この作品が遺作となってしまったのは極めて残念な出来事だ。