評     価  

 
       
File No. 0427  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2006年12月16日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   市川 崑  
       
上 映 時 間   135分  
       
公開時コピー   日本映画史上、最大のミステリー  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   石坂 浩二 [as 金田一耕助]
松島 菜々子 [as 野々宮珠世]
尾上 菊之助 [as 犬神佐清]
富司 純子 [as 犬神松子]
松坂 慶子 [as 犬神竹子]
萬田 久子 [as 犬神梅子]
葛山 信吾 [as 犬神佐武]
池内 万作 [as 犬神佐智]
螢 雪次朗 [as 犬神幸吉]
永澤 俊矢 [as 猿蔵]
石倉 三郎 [as 藤崎鑑識課員]
尾藤 イサオ [as 仙波刑事]
嶋田 豪 [as 若林久男]
三條 美紀 [as お園]
松本 美奈子 [as 青沼菊乃]
林家 木久蔵 [as 柏屋の九平]
三谷 幸喜 [as 那須ホテル主人]
深田 恭子 [as はる]
奥菜 恵 [as 犬神小夜子]
岸部 一徳 [as 犬神寅之助]
大滝 秀治 [as 大山神官]
草笛 光子 [as 琴の師匠]
中村 玉緒 [as 柏屋の女房]
加藤 武 [as 等々力署長]
中村 敦夫 [as 古館弁護士]
仲代 達矢 [as 犬神佐兵衛]
 
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あ ら す じ    信州の犬神製薬の創始者にして犬神財閥の当主犬神佐兵衛が亡くなった。佐兵衛には腹違いの3人の娘松子竹子梅子がおり、それぞれに佐清佐武佐智という息子がいた。さらに、犬神家の屋敷には佐兵衛の恩人の孫娘である野々宮珠世も住んでいた。そして、佐兵衛翁の遺言状を巡って起こるであろう事件の依頼を受けた金田一耕助は信州へ赴くが、彼の依頼人が殺害されてしまう。しかし、亡くなった依頼人の雇い主である古館弁護士から、改めて事件捜査の依頼を受ける。
 佐兵衛翁の遺言状公開には親族全員が集まった時にとの条件が付されていたが、唯一欠けていた佐清が戦争から復員する。佐清は戦争で顔に傷を負ったために白いマスクを着けての登場となったが、竹子・梅子は彼が本物の佐清なのかを疑いつつも、いよいよ遺言状が公開されることとなった。
 全員が固唾をのんで見守る中公開された遺言状には、「佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、犬神家の全財産を珠世に譲渡する」と記されていた。この予想だにしない事態に、一族の間で血で血を洗う惨劇が繰り広げられていく。そして、事件の調査を開始した金田一耕助は、次第に犬神家の血の系譜の裏にある大きな謎を解き明かしていくのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    30年前に公開された作品のリメイクだが、監督・脚本も同じであれば主人公も同じ俳優、こんなリメイクは果たして必要なのだろうか?前作によほど不満があったならともかく、今回の作品はなぜか映像が非常に明るく感じてしまい、暗く陰湿な横溝ワールドの雰囲気は前作の方が伝わってくる気がするし、どこがどう改善されているのかがわからない。市川崑監督は撮影時御年91歳、もう新作を作る気力も体力もなく、慣れていて惰性で撮れるリメイク作しか選択の余地がないのかと邪推もしたくなる。もちろん、前作のリメイクという先入観なしに観れば、及第点は付けられる内容だとは思うのだが。ただ、個人的には珠世役が島田揚子から松嶋菜々子に変わったことだけは非常に喜ばしい(笑)。