評     価  

 
       
File No. 0430  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2006年11月25日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   今 敏  
       
上 映 時 間   90分  
       
公開時コピー  
夢が犯されていく
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト
(声の出演)
  林原 めぐみ [as パプリカ/千葉敦子]
古谷 徹 [as 時田浩作]
江守 徹 [as 乾精次郎]
堀 勝之祐 [as 島寅太郎]
大塚 明夫 [as 粉川利美]
山寺 宏一 [as 小山内守雄]
 
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あ ら す じ    精神医療研究所に勤務する千葉敦子は優秀なサイコ・セラピストで、所長の島寅太郎からも厚い信頼を得ていた。彼女は時折島からの依頼を受け、極秘の治療を行っていた。それは機器を使ってクライアントの夢の中に入り込んで行うもので、彼女はその時外見も人格も異なる少女パプリカに変身し、クライアントは夢の中で彼女と行動することにより問題の解決法を見出していくのだった。
 パプリカの正体を知っていたのは、島所長と同僚の科学者時田浩作の2人だけだった。サイコセラピー機器の開発に天才的能力を発揮する時田は、最近画期的なモバイルセラピー機器“DCミニ”を開発していた。しかし、“DCミニ”は未完成であり、悪用されれば他人の人格を破壊するという危険性を有していた。
 ある日、“DCミニ”のサンプル3機が所内でが盗まれ、それが事件の発端となった。敦子らの目の前で、島所長が突如意味不明な演説を始める。“DCミニ”を盗んだ犯人が、島所長の精神を侵していたのだった。所長の夢を分析した敦子たちは、そこに登場する日本人形の顔が時田の助手・氷室であることに気づき、所員の小山内を伴って氷室の自宅へ向かう。ところが、そこであり得るはずのない事態が敦子を襲う。機器を装着していない敦子が氷室の夢の侵入を受けたのだ・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    チラシのパプリカの可愛さと原作が筒井康隆であることに惹かれたのに加え、会社の後輩の勧めもあって、劇場へ行ってみた。感想を一言で言えば、「おもちゃ箱をひっくり返したような雑多さ」だろう。原作はかなりの長編らしく、それを2時間弱の尺に収めたのだからある程度ジェットコースター的な展開になるのはやむを得ないのだが、その割に最後は呆気ないほどあっさりと決着がついてしまうのには拍子抜けした。とは言え映像の美しさは素晴らしく、チラシの上の静止画像のみならずスクリーン上で動き回るパプリカの魅力はなかなかのものだった。ただ、いかにもメイドカフェに通ってそうなアニメオタクのような観客が多かったのにはちょっと寒気を感じたぞ。