評     価  

 
       
File No. 0435  
       
製作年 / 公開日   1984年 / 1984年05月26日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   井筒 和幸  
       
上 映 時 間   98分  
       
公開時コピー   私は知りすぎてしまった  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   渡辺 典子 [as 北里加奈子]
太川 陽介 [as 上村裕三]
松任谷 正隆 [as 菊井和昌]
美池 真理子 [as 石田マリ子]
伊武 雅刀 [as 水原信吾]
浅香 光代 [as 北里浪子]
 
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あ ら す じ    アメリカ留学から戻ってきた北里可奈子は、母・浪子の死の間際、ショッキングな告白を聞く。浪子は北里産業という巨大コンツェルンを一人で切り盛りしていた女会長であったが、加奈子を殺すと脅迫されて目撃したコールガール殺人事件の偽証をし、無実の人間を自殺に追いやってしまったというのだ。真犯人は北里家をとりまく身近な人間だという。浪子は自分宛ての葉書の筆跡からその人間に目星をつけたのだが、名を告げる直前に逝ってしまった。浪子の通夜の日、加奈子は突然の闖入者に気づく。その男上村裕三は、殺人の疑いで警察に追われ北里家に侵入して来た。彼は自分の無実を主張し、目撃した紋章入りライターから犯人は北里家に関係する人間だと告げた。しかも、その殺しの手口が半年前のコールガール殺人事件とソックリだと聞いた加奈子は、上村を母が私室として使っていた秘密の隠し部屋に匿う。
 そんな折り、浪子が亡くなる前に葉書の筆跡を依頼していた興信所員が結果を持ってやって来たが、加奈子と会う前に書類を盗まれ殺されてしまい、さらには、隠し部屋で上村が見つけた脅迫状を見て年賀状と照らし合わし、メイドのマリ子の部屋を訪ねるが、彼女も殺されてしまっていた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    当時、角川映画が全盛期で、薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子の3人娘が看板女優だったのだが、何を隠そう私は3人のうちでは渡辺典子のファンだった。原作は、これも当時一世を風靡していた赤川次郎の同名小説で、赤川作品では『いつか誰かが殺される』でも渡辺典子が主演しており、これも当然ながら劇場へ観に行った私だった。今回何年かぶりにDVDで観たのだが、やはり当時の渡辺典子は可愛い。相手役の太川陽介とのセリフの掛け合いが実に絶妙で、この作品の大きな観どころのひとつだと言える。また、伊武雅刀を筆頭に周囲の人間が曲者ばかりで、原作を読まずに観たために、最後まで誰が犯人なのかハラハラしながら観たことを覚えている。赤川作品を映画化したものとしては、結構鑑賞に耐えうる作品だと改めて感じた。